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Reinkaos / DISSECTION
寝坊メタル ★★ (2008-07-26 20:16:00)
賛否両論故に購入に戸惑った一枚。
前作と比べれば随分と丸くなったサウンド(それでもメタルらしいアグレッションはキープ)に驚かされました。
以前のような荒々しいリフは聴かれず、カチッとしたメタルメタルしたサウンドなのです。
一方、ヴォーカルは以前と変わらず獰猛極まりないですが、若干ながらメロディを追うようになっています。
音楽性をかなり変化させた作品ですが、楽曲の質は驚くべきことに非常に高くなっています。むしろ、聴く人によっては名曲だらけではないでしょうか。
土着的メロディからへヴィに展開する②、カッコいいヘヴィメタルの③、ズッシリとしたリフの⑤、ヘヴィでアグレッシヴな⑥、
強力なリフをもったスリリングな⑩、女性ヴォーカルをフィーチュアしたラストを飾る⑪など曲の粒が揃っています。
全体的なリフの充実度が凄まじく、誤解を恐れず言わせてもらえば、どことなくサビもキャッチーとなっています。
総括すると、極めてブラックメタル的な思想を孕みつつも、サウンド面ではメロデス/正統派的なピュアなヘヴィメタル。
ジョン・ノトヴェイトという男が何をどう思って、このような大幅な方向転換をしたのかわかりませんが、この作品を最後に自殺したことを思うとなんだかとても感慨深い作品です。
現在では私の愛聴盤の一つとなっており、今思えば、それほどブラックメタルが好きではない私が、ブラックメタラーの間で賛否両論な今作を購入するのに何を躊躇する必要があったのかという思いです。
ブラックメタラー以外にも強くお勧めします。とてもヘドバンしやすく頭にやさしい作品ですよ(笑)

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