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FUMIHIKO KITSUTAKA'S EUPHORIA / FUMIHIKO KITSUTAKA'S EUPHORIA
火薬バカ一代 ★★ (2008-06-24 21:46:00)
BLIZRD辺りに通じる、王道ジャパニーズHMサウンドを聴かせた東京出身の5人組 AROGUE出身で、
現在は、再結成を果たした筋肉少女帯や、X.Y.Z→A等で活動中の橘高文彦(G)が、DEAD ENDの湊雅史や、
ZIGGYの宮脇“JOE"和史ら、多数のゲストを迎えて制作、'94年にEUPHORIA名義でリリースした1stソロ・アルバム。
(ちなみに、今ではその名前は、彼が運営する自主レーベルに受け継がれている)
筋肉少女帯時代、バンド唯一のメタル畑の人間として、“詩人オウムの世界"“スラッシュ禅問答"“再殺部隊"
“小さな恋のメロディー"といった、数多くの名曲を生み出してきた彼氏のソロ作ということで、さぞかし、カッコイイ
HMナンバーが詰め込まれている事だろう、と期待して購入したのだが・・・実際のところ、バリバリのHMソングは、
華麗な序曲①から展開するスピーディな②や、これぞ様式美!といった趣きの、ドラマティックなインスト曲⑨
ぐらいのもので、残りは、ポップ・チューンあり、ホーン・セクションを導入したノリの良いナンバーあり、
QUEENを彷彿とさせるキュートなバラードありと、かなりバラエティに富んだ楽曲が本編の大半を占める。
ふにゃっとした(LUNA SEAとか、あっち系の)ナルシスティックな歌声を聴かせるVoの歌唱スタイルは好き嫌いが
分かれるところだし、ヘヴィ・メタリックな作風を期待して本作に臨むと、肩透かしを食らう事になりかねない
(そっちのノリを期待するなら、2ndソロ『NEVER ENDING STORY』の方がお薦め)作品ながら、橘高の曲作りの上手さや、
相変わらず、お城建ちまくりの(笑)Gプレイがしっかりと堪能できるので、個人的には結構好きな作品だったりもする。
とりあえず、ファンなら名曲②を聴くために本作を買いましょう。

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