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一触即発 / 四人囃子
DUMB APPLE ANDERSON ★★ (2005-08-13 20:35:00)
先ず1974年の日本においてこれ程ハイレベルなプログレッシヴ・ロックが存在していたという事に素直に敬意をあらわしたい。1974年といえば、海外ではRUSH、KANSAS、JUDAS PRIEST等のいまだ現役の重鎮達がデビューした記念すべき年であるが、日本でもまたこのバンドの誕生した年と言う意味で記念すべきものである。
イントロの「ハマベス」からフュージョン色のあるゆったりとした「空と雲」を聴き終わる頃には、誰もが彼らの魅力にハッとさせられるであろう。そして緩急自在な展開に加えハード・ロック的な側面を持つ「おまつり」、終始緊張感と恍惚感が支配する約14分の超大作「一触即発」はロック野郎も悶絶必至である。最後の「ピンポン玉の嘆き」も別れを惜しむようにナイーヴに展開する。
こうして聴いてみると、彼らは非常にPINK FLOYD的な要素を持っていることが分かる。夢幻の間を漂うかのごとく浮遊感のあるサウンド、ゆったりしたギターの響き、そしてここぞというときに発揮される劇的な展開。彼らの方向論とPINK FLOYDはかなり似通っている。PINK FLOYDファンは一聴の価値ありだと思う。
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