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Keeper of the Seven Keys: The Legacy / HELLOWEEN
かぼちゃの神様 ★★ (2006-02-15 01:11:00)
元メタルキッズの戯言続編です。
KEEPER~PART1、2発売当初のHM/HR市場を見てみると・・・
BON JOVIなどのキャッチーなアメリカンロック、やや衰退し始めていたが基本はR&RのLAメタル、HMのコアな部分を追い求めたスラッシュメタル・・・。DEEP PURPLEやマイケル・シェンカーなどが築き上げたメロディアスなHRは皆無に等しかった。IRON MAIDENやJUDAS PRIESTまでもが時代に流されポップなアルバムを出していた時代。
そんな中、HELLOWEENが「KEEPER~」アルバムを世に送り出したのである。この手のサウンドに飢えていた者を虜にしたのは勿論、「KEEPER~」を聴いて始めて「自分は、こういう音が好きなんだ」と痛感した人も多かったと思います(自分も後者です)。後者の人間の多くはその後、その手のバンドを聴きまくり、HM信者になったんだと思います。つまりは、当時(80年代後半)のHELLOWEENマニアの原点はHELLOWEENであり、いかなるバンドもHELLOWENと比較していたのです。それだけ特別な存在なのです。カイの作る音。ヴァイキーの作る音。キスクの歌う声。マーカスのベース音。インゴのドラム。カイとヴァイキーのツインリード。その全てがHMの基本なのです。
だから、未だに昔のことに未練たらたらなのです。昔の音でなければいけないのです。自分達の原点が崩されることに納得いかないのです。たった3割の破片だけでHELLOWEENを名乗ることにも納得いっていないのです。
・・・と、私も思っていましたが、
今回の「KEEPER~」名義のアルバムを聴いて新たな発見をしました。HELLOWEEN=カイ、キスク、ヴァイキー、マーカス、インゴであるが、KEEPER~=ヴァイキーなのだと。このメンバーでHELLOWEENを名乗ることには、やはり抵抗ありますが、KEEPER~の名を受け継げるのはヴァイキーしかいないのです。勿論彼がタイトル曲の作曲者だからでもあるのですが、KEEPER~の世界観=KEEPER PART2=ヴァイキーという図式が成り立つのです。
今回、彼等が「KEEPER~」名義のアルバムを出してくれたおかげで、ここ十数年のモヤモヤがなくなりましたよ。私と同世代の人、きっと同じ気持ちでしょ?
→同意