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Mezmerize / SYSTEM OF A DOWN
アゴ 勇 ★★ (2005-09-21 03:38:00)
中学生の頃「オレたちひょうきん族」のコントの中で、
ビートたけしが煮えたぎったおでんを、嫌がる片岡鶴太郎の口の中に無理矢理押し込むというシーンがあって、
俺はそれを観て、とてつもなく大笑いしたことがある。
でも、その笑いは「お笑い」とか「コント」として大笑いしたのではなく、
笑ってしまうほど物凄いモノを観た、大笑いしてしまう程の凄みをそのシーンに感じたからなんです。
本題に入りますが、この作品を初めて聴いた時、俺は笑いました。このバンドの過去の作品を初めて聴いた時も同じく。
凄みを感じるモノやシーンに出会うと、人によっては鳥肌を立てたり、泣いたり、
ホーッとため息が出たり、感動したり様々な反応があると思いますが、
俺は笑ってしまうんです。
何がどう凄いのか自分で自分に説明するのももどかしいので、笑ってしまうのです。
この待望のSYSTEM OF A DOWNの新作・・・これが実にまた凄くて笑いました。
このバンドをリアルタイムで体験できることが嬉しいです。
今回もファニーで奇妙な緊張感と凄みが漂っている。
ユーモアとシリアス。
攻めと守り。
柔と軟。
全く異なる二つの個性と音楽が錯綜しているからこそ、作品にはダイナミズムが生まれ、奇妙な凄みが醸し出されたんじゃないかと。
恐らく、計算づくで作ってないだろう。
メンバーの心に張り付いた個性と生き方が、このバンドと作品の生命線じゃないかと。

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