この曲を聴け! 

Lady Macbeth / LANA LANE
k.s.m.2 ★★ (2005-03-31 02:03:00)
再書き込みです。CDのエリク・ノーランダーのライナーを読みつつ聴き込んでの追加事項。参加ミュージシャンに関しては上のベリーさんが語ってくださっているのでそちらで……。
ひたすら重い作品です。
音の重さに関しては、「そこにもし貴方が居たら」読者を劇中の人物としての視点に引きずり込む手法の具現化、と捉えるのが妥当かと。
歌詞の重さはそのまま、マクベス夫人の個人的視点で物語を描くために三ヶ月読み込んだことの成果でしょう。
今までの10年でやっていないことはロック・オペラを作ること、ラナが選ぶテーマは文学であるべきであること、出来事を順に見ていくのではなく場面に観客を取り込むこと。自ら設定したテーマを見事に作品に封じきりましたね。
女性voや空気感重視、という要素で食わず嫌いをしているダイ・ハードなメタル好きの諸氏にもお薦めです。私見では、DREAM THEATERやQUEENSRYCHEのファンよりも、KAMELOTやFATES WARNING、それにKING DIAMONDのファンにとっての方が馴染み易いように思います。
ただ、90年代後期からのスピード派の方にはお薦めできないですが……。
物語を追うのが苦手な方は④「Summon the Devil」で頭を振ってください(笑)。

→同意