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Fire Walk With Us / ABORYM
Usher-to-the-ETHER ★★ (2004-10-24 21:29:00)
イタリアのインダストリアル・ブラックメタルバンドの2001年発表の2nd。

前作ではAttilaはゲストとしての参加だったらしいですが、今回からは正式メンバーとして加入したみたいです。

音的にはMAYHEMの問題作「GRAND DECRALATION OF WAR」以上に実験的な音ですが、インダストリアル的な音で打ち込みを多用しながらも邪悪さが感じられる所がこのアルバムの良い所ですね。最も耳を惹かれた点はギターシンセを使っている所で、その妖しげな音色が荘厳なのか不気味なのか分からない独特のメロディと相まって、暗黒の世界を構築しています。正直に告白すると、自分はAttilaのネームヴァリューで買ってしまったんですが、もしAttilaがいなかったとしても興味深い音楽であることには変わらないです。

肝心のAttilaのヴォーカルですが、MAYHEM1stと比べると遥かに上手くなってます。ドスの効き具合が強くなり安定感が増しただけでなく、MAYHEM1stではやや線の細かった感のある(←でもそこが逆に不気味と言えなくもない・笑)高音の喚きの凄みも増してきて、ヴォーカリストとして更にスキルを上げたように思いました。個人的にはManiacと並んで最も好きなヴォーカリストの内の一人です。

余談ですが、このバンド、メイクやキャッチコピーがとてもB級っぽい(笑)。舌割れてる人がいるし実はこの星の生命体じゃないとか言ってるし…小倉優子がコリン星から来たなら、このバンドはボリム星から来た、といった所でしょうか(笑)。特にTHANKS TO OURSELF ONLYはちょっと笑ってしまった。それにしてもAttilaまであんなメイクになって…ヒールのプロレスラーみたいです(笑)

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