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Arcane Dissolution / Subconscious Dissolution Into the Continuum (netal)
Grey Day / Subconscious Dissolution Into the Continuum (netal)
The Blood of the Eyes / Subconscious Dissolution Into the Continuum (netal)
Morphia / Subconscious Dissolution Into the Continuum (netal)


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Paragon of Dissonance

聴くのは4th以来.
相変わらず2枚組計約90分と長大であり、抽象的かつ神秘的な世界観が存分に堪能できるフューネラルドゥームであるが、暗黒性やへヴィネスはやや減退。
代わりにアンビエンスや美メロが増えた事により、更に精神的トリップ作用が増強したアルバムである。
聴いているとふと意識がどこかに飛んでいたことに気付く瞬間がしばしばあるほど。

気に入り度…9.5/10

おすすめ…Abandonment

netal ★★★ (2017-05-26 22:43:01)


Arcane Dissolution / Subconscious Dissolution Into the Continuum
②のエンディングから繋がる、深淵の空虚な闇の如きインスト。

netal ★★ (2015-02-23 21:56:46)


Grey Day / Subconscious Dissolution Into the Continuum
前半は精神の瓦解により生じた空虚さじみたものを感じる霊的な旋律が印象的。
中盤のへヴィパートを経て、引き摺る様なリフで終わる。

netal ★★★ (2015-02-23 21:56:04)


The Blood of the Eyes / Subconscious Dissolution Into the Continuum
深海の様に暗くも神秘を湛えた世界を描くイントロは本作最大のハイライトである。
後半では打って変わって無慈悲にへヴィリフが刻まれ、精神を融解させる。

netal ★★★ (2015-02-23 21:55:30)


Morphia / Subconscious Dissolution Into the Continuum
突如として精神を別世界に持っていくようなイントロがまず印象的。
中盤からはへヴィリフの中に時々霊的なメロディが漂う。
後半では重力の歪みを生じさせるが如き重量溢れるギターの刻みで魅せてくれる。

netal ★★★ (2015-02-23 21:54:54)


Subconscious Dissolution Into the Continuum

フューネラルドゥームとしては大きく枠を外れた作品ではないが、
美メロと圧倒的へヴィネスを両立するギター、グォンという響きで蠢き空間を埋めるベース、的確に意識を刺激するドラムのいずれのパートも素晴らしい。
フューネラルでありながら、絶望など負の感情に通ずる要素はあまり感じられず、神秘的或いは超越的な存在の荘重さ、深淵に引き摺りこまれる様な感覚みたいなものを感じた。
16分、12分半、17分という、長尺の本編3曲はどの曲も押し並べて素晴らしく、聴き通す時苦にならないが、
敢えて言えばイントロの美メロや後半の刻みリフへの盛り上げ方が見事な②が最も気に入った。

「Subconscious」(無意識)というタイトルの単語、「As times extinguishes us, so we became it」というブックレット裏表紙の文章などから、
死に際して自らの意識が時の流れと集合的無意識の中に消えてゆき、その一部となる、
みたいな状況が描かれているのではと思った(人々の意識は皆繋がっているみたいな話もありますしね)。
③の14:30からの引き摺る様なフレーズから、人間の認識できる意味を失い、何者であるか曖昧で抽象的な存在を表したような約5分のインスト④への展開が顕著にそれを表しているかと。
以上、心理学を知らぬ者が音と字面による推測だけで書く戯言的蛇足でした。

気に入り度…95/100

おすすめ…The Blood Of The Eyes

netal ★★★ (2014-11-14 22:05:54)


Paragon of Dissonance

2011年作品です。
主要固定メンバーは4人の様ですが曲によってはキーボード&ピアノで2人が助太刀ち、総勢では4人がキーボードorピアノ奏者というメンツのバンド。この作のみなのかは謎ですが、長尺・大作志向に拍車がかかっている模様。とにかく驚きです。一通り聴いてみて藍色のヌラヌラした物体が岩肌に叩き付けられてゴボゴボ言いながら海流を漂う・・・とか、コンブが体に巻き付いて離れない、溺死すれすれの夢見寄りな想像をしてしまいました。イメージ先行型の音楽性かもしれません。
某所でドゥームバンドの多くは自分達のやりたいように気の済むまで延々と拷問音を垂れ流す・・・
様なことが書かれてあったんですが、幸いそこまで酷くはありません。このバンドはとても聴きやすい。薄ぼやとしたアートワークと音像であるため実体に迫るのに容易でなく、そこに挑むのがまた愉しくもあり、そういった作業が苦に感じなかったり、好奇心ある人や一風変わったBGM聴いてみたい人にもお勧め。想像は個々のリスナーに委ねて我が道をひたゆく、つれなくもいいドゥームです。むしろメタル苦手な人にうってつけな印象があります。デスコア、アンビエント、ヨーロピアンを愛しアンニュイな空気を求めてみると浸れる事間違いなし!安眠効果も絶大で睡魔と格闘か(?)と思うところ・・・2枚組で90分超えますので、自室にこもってひっそりと静かな環境でまったりしたい日、曇りの日なんかにまた聴いてみたいです。その時はぜひスピーカーで部屋中暗雲垂れ込めさせ流れに身を任せつつ満喫したいものです。
 

hiromushi ★★ (2012-02-12 20:28:39)


Subconscious Dissolution Into the Continuum

Kamikoさんのレビューが相変わらず的確すぎて大したことは書けませんがw
自分もKamikoさん同様、究極の暗黒ドゥームという売り文句で購入したクチで、
ドロドロズルズルとしたフューネラル系の中では異端さを感じます。
限りなく沈み込むような絶望感よりも、
美しさを際立たせてるわけではないけど神々しさを放ってる感じがしますね。
葬式系ドゥームが好きでなければ非常に厳しい内容だろうけど
それらが好きな方ならば一聴の価値あり。

カズチン ★★ (2010-04-27 22:30:00)


Subconscious Dissolution Into the Continuum

英国産ドゥーム。
ショップなどの売り文句では究極の暗黒ドゥームといった感じだったが、この作品は他の暗黒ドゥーム作品と比べても異質で、ボク自身の印象では暗黒ではない。
重量級でベースの極太重低音はタダモノではなく、ヴォイスもかなり図太い。
限りなく遅くドロドロズルズルでうわーっ!!ていう王道な手法で聴かせるんですが、決してそれに留まらず、独特な神憑り的な霊的なモノを感じることができる。
そこでは暗黒とはまた違うむしろ宇宙や永劫の時の流れのような神秘性を垣間見るかのようだ。
Sons of OtisのスペイシーテイストやScornのような内面性が秘められている。
ただ絶望的な表現に留まらずこういう神秘性を宿すドゥームというのはとても稀少で存在感があり、カルトメタルの中でもより禁忌に触れた感触を堪能できるから素晴らしいと思う。
世界観としてはMagusで感じた異質感が最も近いかも。
初心者お断りで敷居が高く、かなり聴き手を選ぶ音だろうと思うが、ハマれば強力。

Kamiko ★★ (2006-03-22 22:03:00)