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クランチリフ→オーバードライブリフ というグランジ以降の黄金律もマシューの手にかかれば、ピアノリフ→カオスパッド→ドロップDファズギターという、氷点下から沸点まで上昇するような変態様式美に変わる。
バップっぽいような音頭っぽいようなヴァースも中毒性高いんですが、『腰抜けどもをぶっ潰せ、真実を見せてくれよ』と謳うコーラスの高揚感は筆舌に尽くしがたいものがあります。ほんとこの人は盛り上げのキモを心得てらっしゃる、それも天然で。
それに繋がるタッピング&ワーミーソロがまた凄い。「ニルヴァーナ以降テクニックがダサいという風潮が広まってしまった」とインタビューで言っていましたが、楽曲を引き立てるためであれば潮流にすら逆行するその潔さに感服。
21世紀にこんなにも愚直なロックンロールが聴けるとは…いやはや。
ライブに行けば分かると思うんですがMuseのファン層って相当幅広くて、それは年代を超えた普遍性の証左だと思うのです。
この大仰さを嫌って忌避する人も多いらしいですが、彼等の根本にある衒いのない初期衝動には共感せざるを得ないはず。

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