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Crescendo / Pools of Sorrow ~ Waves of Joy (火薬バカ一代)
Pools of Sorrow ~ Waves of Joy (火薬バカ一代)


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Crescendo / Pools of Sorrow ~ Waves of Joy

アイリッシュ音楽と日本の演歌のメロディの親和性は以前から
気になっていたところですが、本作はその好例。
アイルランド目指してたら辿り着いたのは北酒場だった…
てな、細川たかしが歌っても似合いそうなメロディが印象に残る佳曲です。

火薬バカ一代 ★★★ (2024-11-15 00:03:14)


Pools of Sorrow ~ Waves of Joy

オランダ出身のマルチ・アーティスト、アルイエン・アンソニー・ルカッセンが'93年にANTHONY名義で発表した1stソロアルバム(日本盤はゼロ・コーポレーションから発売)。
この人の作品というと、山盛りの豪華ゲスト!壮大かつプログレッシブな楽曲の数々!時にCD2枚組に及ぶ大作主義!と、その超過ボリュームっぷりに若干尻込みしてしまうことが多々あるのですが、VENGEANCE解散後、心身共に消耗した自らを癒すため制作したという本作は、曲作りからプロデュース、歌、楽器演奏、プログラミングまで全て一人でこなすという家内制手工業スタイルでレコーディングされており、音楽性の方もそれに合わせて、アコギを多用したシンプルな歌モノ・ロック路線の仕上がりとなっています。ご本人によるVoはお世辞にも上手いとは言い難いものの、飾り気のない味わいがこうした作風にはマッチしているんじゃないかと。
収録曲は、女性コーラスを取り入れシンフォニックなアレンジが施されたドラマティックな楽曲から、THE BEATLESを思わすハートウォーミングなバラード、打ち込み主体のダンサブルなナンバー、バンジョーが掻き鳴らされるアーシーなロックンロールまでバラエティに富んでおり、とりわけ本編を通じて印象に残るのはアイリッシュ・メロディが大々的にフィーチュアされた楽曲の数々。特に、なぜか細川たかしが歌っても似合いそうな演歌っぽさも漂う③と、重厚にしてファンタジックな⑨は一際強いインパクトを放つ逸品ですよ。
プログレ色は薄く後の作品群とは作風が異なりますが、構えずとも気楽に聴き通せるので、AYREON辺りに敷居の高さを感じてしまう向きにはお薦めの愛すべき1枚です。

火薬バカ一代 ★★ (2024-11-14 00:15:55)