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SHADOWS OF THE NIGHT (1984年)
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SHADOWS OF THE NIGHT
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解説 - SHADOWS OF THE NIGHT
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2020-01-13 23:40:16)

先日BATTLEAXEのアルバムを聴き直していて、ふと思い出したのがこのDARK HEARTのこと。英国はノース・ヨークシャー出身の5人組で、GUARDIAN RECORDSリリースのコンピ盤『PURE OVERKILL』(’83年)に、MILLENIUMやSPARTAN WARRIOR、INCUBUS、RISK等と共に名を連ねていたTOKYO ROSEを前身とするバンドで、ドラマーが元BATTLEAXEのイアン・トンプソンだったなぁと。
美しい絵画的なジャケットが目を惹く本作は、彼らが'84年にROADRUNNER RECORDSに残した最初で最後のアルバムで、長らく未CD化だった物が'08年にMETAL MINDから1000枚限定でリイシュー。果たして1000枚も需要があるのだろうか…ってな(失礼な)疑問はさておき、篭った音質にヘタウマVo、特段速くもアグレッシブでもない楽曲等々、NWOBHM愛好家の琴線に触れるいなたいサウンドは、若い頃に聴いたら「地味」「面白味に欠ける」と切って捨てていた気がしますが、今聴くとこの愚直なまでのメタル一直線ぶり、天カスだけ振りかけられたウドンみたいな味わいに胸がホンワカパッパしますよ。そういう意味では音的にもBATTLEAXEに通じるバンドと言えるかもしれません。
ただ、いかにも英国然とした湿った旋律を懇々と紡ぎ、随所でメロディアスにハモる2本のGの活躍ぶりはBATTLEAXE以上に顕著で、荘厳なコーラスと劇的な2本のGの絡みが辛抱堪らん⑤、疾走するツインGが主役といっても過言ではない⑥、バラード調に始まってドラマティックに盛り上がりながら本編を締め括る⑨辺りは、このバンドの真骨頂が刻まれた逸品。
積極的に人に薦めるよりも、個人的にこっそり聴き続けていきたい愛すべき1枚ですね。




2. 失恋船長 ★★★ (2024-08-01 14:00:49)

かつてはTOKYO ROSEとして活動、ドラマーにBattleaxeのイアン・トンプソンが加わり、仕切り直しなのかバンド名を解明して今作をリリース。英国的な湿り気を帯びたメロディ、どこか煮え切らない哀愁のサウンド、NWOBHM特有のマイナー臭を撒き散らすサウンドは、好きモノにはたまらない魅力を発散。シンガーがシアトリカルに歌い上げればMercyful Fateと比較出来るバンドとなるでしょう。

その特有のダークサイドに落ちた世界観とメタルな勇壮感を軸に哀愁の旋律が絶妙なラインで展開。力強さを損なわない英国的様式美スタイルへと昇華している。妙にアーティスティックなジャケが、音楽性と乖離していてプログレッシブロックバンドみたいなジャケが、損しているなぁと個人的には感じるのだが、逆に目に止まるという点では高評価、そして出しているサウンドはマニアにはたまらないNWOBHMワールドを忠実に展開しているので、ガッツポーズ連発となるでしょう。

埋もれていた一品ですが、一時期勢いがあったベルギーのMetal Mind Productionsが再発。当時はRoadrunner Recordsが欧州で販路を開き、アメリカではEnigmaとMetal Blade Recordsが販路を分け合ったNWOBHM史に残る名盤。まだメタルが商業目的の道具に毒される前の純粋さが光輝いている。年に2回は通して聴いて襟を正したくなりますね。
自分のルーツと向き合う丁度良い音楽性のバンドです。ワタクシは渡米前のLOUDNESSが大好きなので、この質感はたまらんよ。



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