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Shadows of the Night / Shadows of the Night (失恋船長)
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Shadows of the Night / Shadows of the Night

雰囲気満載のオープニングナンバー
ダークな哀愁美を纏った英国的様式美スタイル
NWOBHMならではの味わいがたまらん

失恋船長 ★★★ (2024-08-02 13:07:27)


Shadows of the Night

かつてはTOKYO ROSEとして活動、ドラマーにBattleaxeのイアン・トンプソンが加わり、仕切り直しなのかバンド名を解明して今作をリリース。英国的な湿り気を帯びたメロディ、どこか煮え切らない哀愁のサウンド、NWOBHM特有のマイナー臭を撒き散らすサウンドは、好きモノにはたまらない魅力を発散。シンガーがシアトリカルに歌い上げればMercyful Fateと比較出来るバンドとなるでしょう。

その特有のダークサイドに落ちた世界観とメタルな勇壮感を軸に哀愁の旋律が絶妙なラインで展開。力強さを損なわない英国的様式美スタイルへと昇華している。妙にアーティスティックなジャケが、音楽性と乖離していてプログレッシブロックバンドみたいなジャケが、損しているなぁと個人的には感じるのだが、逆に目に止まるという点では高評価、そして出しているサウンドはマニアにはたまらないNWOBHMワールドを忠実に展開しているので、ガッツポーズ連発となるでしょう。

埋もれていた一品ですが、一時期勢いがあったベルギーのMetal Mind Productionsが再発。当時はRoadrunner Recordsが欧州で販路を開き、アメリカではEnigmaとMetal Blade Recordsが販路を分け合ったNWOBHM史に残る名盤。まだメタルが商業目的の道具に毒される前の純粋さが光輝いている。年に2回は通して聴いて襟を正したくなりますね。
自分のルーツと向き合う丁度良い音楽性のバンドです。ワタクシは渡米前のLOUDNESSが大好きなので、この質感はたまらんよ。

失恋船長 ★★★ (2024-08-01 14:00:49)