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LORDS OF SIN / ANTHEMS (1984年)
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LORDS OF SIN / ANTHEMS
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解説 - LORDS OF SIN / ANTHEMS
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2021-02-12 18:22:58)

4枚目のアルバムは我らがMausoleum Recordsからリリースとなりました。恐ろしいジャケットに三匹のオッサンもたじろぎますが、サウンドの方は前作の流れを組むポップな方向性を支持、このバンドらしいオカルトテイストもあることあるが、厳つめのスタイルではなくメロディアスな方向性に傾いている。
強度のあるリフやパワフルさも顔を覗かせるも、どこか中途半端と思わせるスタイルになっているのが残念。良く聴けばバランス感覚に気を使い聴かせる姿勢を取っているだけに、余計にそう思ってしまいます。
仕掛けはあるが妙な明るさがあるオープニングナンバーあたりも、サタニカルなサウンドを期待するとなんか違うになる、その釈然としない思いが全体を包み込み、②などメロディアスかつどんよりメロディが疾走する名曲が登場しても、中途半端さを覆せていないのが惜しいですね。
アルバムは総じて悪くない。メタル界でも語り継がれる最恐ジャケが逆に損していると思いますが、初期のスタイルを上手く変換させたメジャー流、サタニックサウンドの確立に着手した意欲作。スピーディーなナンバーも爽やかすぎるんだよなぁ。怖さ半減の中途半端なホラー映画を見せられた気分になったのは痛かった。
それでも嫌いになれない魅力が今作にはあります。耳が勝手に探しに行くんですよね。良い部分をね。
そういう年季の入ったサウンドを持つブランド力がNWOBHM勢にはありますよ。




2. 火薬バカ一代 ★★ (2021-05-13 00:18:23)

アフロ頭にコワモテの顔面力で睨みを効かせてくるオッサンのジャケット(ひっくり返しても別の顔に見えるトリックアートかと思ったら違った)が目印の、WITCHFYNDEが'84年に発表した4thアルバム。なおLP発売当時は、ヨーロッパ・ツアーのライブ音源4曲も収録された2枚組仕様でのリリースだったという。
不気味なイントロに導かれて幕が上がる本編ですが、オドロオドロしいアートワークや「NWOBHM」「オカルト」「サタニック」といったWITCHFYNDEについて回るキーワードに惹かれて手を出したリスナーに肩透かしを食らわせる、軽くはないが特段ヘヴィというわけではなく、スローじゃないけどかと言ってスピーディでもないという、シンプルで飾り気のない中庸なHRサウンドは今作でも健在。曲調は重厚ながら新Voの声質もメロディの響きも妙に明るいOPナンバー①が早速物語る通り、ドゥーミーなダークネスを求める向きには不完全燃焼感が半端ない本作なれど、例えポップなノリの楽曲を演っても明るくはなりきれない、精一杯陽キャを気取ってはみたけれど、ふと我に返って溜息をついてしまう感じにこそ、個人的には「ああ、英国メタルっぺー」と妙に惹かれてしまうわけでして。
Gソロ含め正調NWOBHMといった趣きで駆け抜ける②、ライブではコール&レスポンスが盛り上がりそうな③、タイトルと裏腹なアゲアゲ疾走チューン⑦辺りは特にお気に入り度高し。ラストは憂いを湛えた重厚なメドレー⑧⑨(さりげなくOPナンバーと対になるアレンジが施されている)で劇的に締め括ってくれるのも嬉しいじゃありませんか。
先入観を抜きにすれば十分「NWOBHMの良盤」として楽しめる1枚です。




3. kamiko! ★★★ (2021-05-13 01:38:19)

英国産NWOBHM1984年作
ボク世代(40歳代)はMETALLICAのラーズウルリッヒがバンドをチョイスしたNWOBHM2枚組オムニバス盤をキッカケに
NWOBHMブームを体験したメタラーは結構多いんじゃないかと思う。その盤に収録されるバンド群はもちろん、
いろいろ辿って蒐集に勤しんだ時期に、WITCHFYNDEはかなり入手困難で、結局高校時代は入手を諦めてしまったが、
大学時代にこの盤のリマスター盤が発売され、狂喜した思い出があるね。懐かしい。
ただ、購入当時はイメージに反してライトなサウンドで熱狂的に集中して愛聴したということも無かった。
しかし、そのワリにWITCHFYNDEの盤は結構揃ってて、満遍なく愛聴してきた。
バンド名から想像するサタニックな雰囲気はジャケデザインとイントロ部分のみで、かなりキャッチーな旋律で聴かせる。
このバンドのいいところは、この時代特有のラフで華やかな演出のロックサウンドに適度な翳りが加わっている点だ。
結局こういうサウンドは、タイムリーに体験したリスナーか、年齢を重ねて余計な演出の無い原点回帰サウンドがツボにハマる人向けなんだろう。
NWOBHMバンド群の中でも、特に当時のシーンの空気感が伝わってくる。特にボクが所持するリマスター盤にはライブ音源も収録されているから尚更だ。
大きくないライブハウス、照明に反射する塵、独特のやや黴臭さを伴うあのニオイ、そういった感触が蘇るかのよう。
いいね。



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