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HOTLINE (1985年)
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2023-09-14 00:35:51)

GIANTでの活躍や、プロデューサー業でも知られるダンとデヴィッドのハフ兄弟、数々のグラミー賞に輝くゴードン・ケネディ、トミー・シムズといった腕利きメンバー達が在籍していたことで知られるナッシュビル出身のAORバンド、WHITEHEART。本作はダン・ハフが脱退し、その後任にゴードン・ケネディが加わるという編成替えを経た彼らが'85年に発表した3枚目のフル・アルバムとなります。
ダンの抜けた穴を着実に埋めるゴードンのHR志向と、アメリカにおけるHR/HM人気の爆発的な盛り上がりを推進剤に、本作で披露されるサウンドも過去2作に比べると一気にハードネスが増強。といってもいきなりゴリゴリのメタル・バンドに変貌するはずもなく、AORがハードポップになって程度の差異ではあるものの、躍動感溢れるOPナンバー①、後に続くキャッチーな②という冒頭の畳み掛けが如実に物語る通り、HR/HMリスナーにとっては相当に取っつき易い内容に仕上がっていることは間違いありません。
ハードさを増したからといってメロディのフックが疎かになっていない点も、流石メロディ職人が揃ったバンドだけあって、一般的にはほんわか和み系バラード③が代表曲として人気が高いそうですが、個人的にはシンセを生かしてリズミカルに駆け抜けていく⑤、メンバー全員が歌える強みを生かした⑥、80年代アクション映画の主題歌に起用されていても違和感のない⑩といった、ハードめな楽曲の方に心惹かれましたよ。
本国アメリカのファンの間ではWHITEHEARTの最高傑作と評されるのも納得の1枚。GIANTが気に入った方ならトライする価値は十分にあるのではないでしょうか。



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