そもそもNWOBHM自体が日本では正しく伝わっていない。NWOBHM四天王なる妄言、ワイルド・ホーシズをNWOBHMに組み込んだのか世界広しと言えば日本だけだろう。ムーブメントにのり売り込もうとしたレコード会社と、その手先のメディアの悪行だ。 キャリアのある二人をNWOBHMに組み込むなど失礼にも程がある。アイアンメイデンが火をつけたのは間違いない。パンクの台頭により停滞するハードシーン、上手い演奏を競うハードロックバンド、一曲もながいからなぁ。 それとは真逆だったのがパンクだが、スティーブ・ハリスが否定しようともパンクからの影響も取り込み、新鮮な音を届けたメイデン、彼らのスタイルは一つの雛形となり多くのフォロワーを産む。既にデビューをしていたSAXONも2枚目のアルバムではバイカーズロックの称号を得る、Tygers of Pan Tangなど早い段階でアメリカのレコード会社と契約、こういうグループがシーンの中では比較的知名度が高いのだが、いずれもムーブメント勃発前から活動&デビューを果たす、純粋にNWOBHMの影響を受けてデビューしたのが、今作に参加しているバンドだ。