「Hardwired」「Moth Into Flame」と由緒正しいメタル・ナンバーを先行でリリースしたから、すげぇ速いの期待していたら以外や、ミドルナンバーが多かった。でもそこはメタリカ、豪快な場面展開をいくつも含むシンプルでグルーヴィだが実は複雑、そんな個性的な音を出してくれている。理論的な発想とは別に展開する変拍子や転調、これがあるからメタリカはカッコいい。
大作志向から一転、コンパクトな曲を巧みに配置することでトータル性を生み出した傑作。全米だけでも1500万枚を売り上げ全米チャートに741週もランクインと、とんでもないエピソードに仰天。成功の要因はコンパクトな曲だろうが、YG的にはギターのデイヴィッド・ギルモアに尽きる。ギルモアのルーツはブルース系、その顔を覗かせたことで今までと確実に違う一面を見せてくれた。 On the Runと The Great Gig in the Sky のギターソロを聴けば一発で分かるはずさ。
俺の師匠はリッチーと崇める日本人が多いけれども、これを聞けば明白だよね。 古くさいというかブルージーなデビュー盤と比べて格段にメロディが良くなっている。劇的な展開、なによりコージーのパワフルなドラムに負けじとリッチーが弾きまくっている、第3期ディープ・パープル時代なんて比較にならないほどリッチーは弾きまくっている、ここまで鬼気迫るものを感じるのはRISINGくらいだろう。 月並みだが火の出るような激しいギターソロA Light in the Blackはリッチーのベストパフォーマンスと推したい。