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Thrill of the Chase
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Thrill of the Chase
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解説 - Thrill of the Chase
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1. 失恋船長 ★★★ (2022-11-24 12:45:51)

カナダのTriumphに楽曲提供などの実績のあるシル・シモーネ。今作は彼に取って待望のバンドデビューとなる。アンソニー・マイケルズというヴォーカルを相棒に自身はギターを担当、メインソングライターとして辣腕を奮い自身の持つ天賦の才を見せつけている。

良くも悪くも既存のアイデアを踏まえてはいるのだが、その対価として安定感を手に入れており、唄もギターも一線級、曲作りの上手さも光るモノがあり、AORなハードサウンドが好みの方にはドンピシャな音楽性を提示してくれた。
オリジナルリリースが1987年、もう少しマイルドなミックスのメインストリーム寄りにしても良さそうなのに、露骨なやり口を完全に否定。耳障りは良いがアーティストしての矜恃も十分に感じさせてくれるだけに、流石はカナダのミュージシャンである。
アナログ盤が有名であり、CD化は幻の一品としてLong Island RecordsのROCK CLASSICで1995年に再発されたのが最後(アンオフィシャルはカウントしません)。マイナーな存在のままだけに、高額商品にはならなかったらしいのだが、唄モノマニアなら安心して聴けるクオリティを保持していますので、サブスクでお手軽に試聴できますので、お暇な時にでもお楽しみくださいですね。
マイルドで伸びやかな歌声、バックのサウンドに負けること無く力強く牽引、ロックありバラードあり、ポップソングありの唄モノサウンドを柔軟に対応している。やはり、唄モノはこれくらいやって貰わないとね。



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