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Labyrinth of Love (1989年)
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Labyrinth of Love
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解説 - Labyrinth of Love
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1. 失恋船長 ★★★ (2022-11-17 17:56:20)

ノルウェー産の二人の女性シンガーがメインを張るメロディアスロックバンドの1st。クリス・キャンディのキャリアについては知らないがもう一人の女性シンガー、ベンテ・スマーヴィクは、ノルウェーのポップロックグループの晩年でヴォーカルと担当していたらしい。その後、このバンドの母体となるノルウェーのメタル黎明期に活動していたROADのアルバムにゲスト参加。そういう関係性があるのか、このバンドのバックメンバーはROADからきている。ちなみのそのメンツであるが、後年ヨルン・ランデのソロに参加、息の長いミュージシャンを人生を歩んでいますね。
複雑に入り組んだ人間関係も見えてくるが、ここで展開されるスタイルはハスキーヴォイスと癖の無い歌声を軸に、メロディアスはハードポップサウンドを嫌み無く聴かせてくれる。その分、刺激は少なめだが、逆を言えば裏切らない定番感は強く、北欧風味満点のソフトケイスされた唄モノサウンドが好みの方ならば大いに楽しめるでしょう。
ROADというバンド自体は、後に成功するヨーロッパのようなスタイルでは無く、武骨なロックを押し出しており、このバンドにも、そういう匂いをさせていますね。でも⑤みたいなABBAメタルもやっているので、メインストリーム寄りであることは間違いない。
しかし、パンチの効いたハスキーヴォイスのクリスがいるだけに、もっと硬派でハードスタイルを研磨することも可能だっただけに、そのポテンシャルを生かし切れているとは言えないのも問題点ですけどね。
女性二人によるツインヴォーカルという、面白さは十分個性的だし、所謂、北欧的なイメージとは少しテイストが違うと感じる場面もあるだけの、その多様性を含んだバンドサウンドを楽しめるのは美味しいですよね。
北欧メタルマニアには押さえて欲しい一品だし、唄モノ好きにも趣向を凝らして楽しんで欲しい。



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