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Headline (1984年)
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1. 失恋船長 ★★★ (2022-10-22 13:34:44)

前作の反省点もあったのか露骨なDP路線とは決別、よりソリッドでストレートなハードサウンドへと転換。その為に、キーボードの活躍は減退したが、男臭いケパ・サルミリンヌの歌声もフィットしており、哀愁のメロディが映える④など硬軟のバランスを取る楽曲も流れの中で違和感なく溶け込んでいる。
北欧と言えば、EUROPEみたいな解釈をされる為に、どうしてもこの手のガッツ溢れるスタイルは敬遠されるのだが、EUROPEの成功はアメリカンナイズドの賜物であり、本質とはチョイと違うんだという認識の上で初期型の北欧メタルと向き合えるマニアには、この路線はほっとけないでしょうね。
ニヒリズムな⑤ではオルガンも裏で鳴りギターチームと絡んでいる。折り重なるアンサンブルの旨味、3枚目のアルバムで方向性が固まったとは言えないが、そこらに原石となるアイデアが散りばめられており、どの方向に進むのか興味も持たれますね。
⑥では再び哀メロ路線へと舵を切りオープニングとは感触の違いを明確に見せている、この守備範囲の広さと散漫と捉えるかで評価も分かれるだろうが、好みや気分に合わせチョイスすれば良いので個人的に不満はありませんね。
哀愁のメロディの弱い身としては、このバランス感覚に見逃せない。味のある繊細なギターや鍵盤プレイは堪能したいですよ。
それに⑦みたいなDP路線は、このバンドのファンに取っては待ち遠しいと思うのではないでしょうか?結局聴きすすめると最初の印象が薄れるのも印象的でしたね。バンドとして命運を分ける勝負の3枚目、圧勝とは言わないがTKOに持ち込んだでしょう。



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