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DARK MEDIEVAL TIMES (1993年)
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解説 - DARK MEDIEVAL TIMES
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. J.O.K. ★★ (2006-07-17 11:48:00)

サテリコンの記念すべき1stデビューアルバム。
現在のサテリコンとは異なり、プリミティブ・ブラックにシンフォニックとヴァイキングの要素を取り込んだ初期ブラック・メタルな作品で、全曲でアコースティック・ギターが使われています。(勿論、音は悪いです。)
この頃のサティアーの声はまるで遠くで叫んでいるかの様な絶叫声で歌っており、フロストのドラムもこの頃はまだブラストを叩いていません。
サテリコンの名盤、NEMESIS DIVINAも素晴らしいですが、この作品も初期サテリコンの名盤だと思います。
因みに、手書き感丸出しのこのジャケを書いた人物は、後にバーズムの2ndのジャケットのイラストを書いた人物と同じ人です。



2. mokusatu ★★ (2006-07-18 02:21:00)

93年発表の1stアルバム。
ブラック・メタルを大別すれば、メタリックな攻撃性やスピードを重視する「スラッシュ/デスの進化系」と、雰囲気や情念を重視する「アンビエント/アヴァンギャルド系」の二つに分けられると、個人的には、思っている。
SATYRICON は3rd「NEMESIS DIVINA」の印象が強く、てっきり前者に属するバンドだと思っていたが、このデビュー・アルバムは明らかに後者。「ノルウェーの暗い森の奥深くに集う亡霊の物語」といった印象を持てるアンビエント・ブラック・メタル・・・もしくは・・・Satyrは時折叫んだり呟いたりしてるだけでボーカルラインはないに等しいし、展開はアヴァンギャルドっていうか変テコで把握が難しいし、1曲目のイントロはWHENの曲から拝借しているし(WHENについては 2006年現在Jester Records所属なので詳しくはそちらで)ダーク・プログレでもいいかもしれない。
アコギやフルートも出て来るのでフォーク色も強く、2nd・3rd辺りのBURZUMと、初期ULVERを足して2で割った感じだろうか?思いっきりメロディックにすると初期 DIMMU BORGIRになりそうでもある。1st時のTHE 3RD AND THE MORTALも同系統に加えられそうなので、STORMやったのも頷ける。
とにかく、まぁ、呆れるほど暗鬱な地獄の音像。攻撃性は大してないのだが、まーとにかく暗い!!怖い!!気味悪い!!とここまで一般リスナーを突き放せば言う事は何もありません。個人的にSATYRICONの肝だと思っているひねくれた展開も満載という事で、死人音楽として100点満点です。

あと、SATYRICONの創設にCarl-Mikaelが関わっていたというが、クレジットには既に名前がないっぽい。




3. J.K.O. ★★ (2006-09-20 15:02:00)

今のサテリコンを期待すると肩透かしを食らうが、初期ブラック・メタルの作品として聴くとかなりの出来だと思います。
ヴァイキングっぽいアコースティックギターやシンフォニックな音を取り入れながらも、初期ブラック・メタルなプリミティブな要素をちゃんと残しそれらをひとつの音で見事に表現した楽曲の数々は素晴らしいです。
サティアーの声はがなり声ではなく絶叫声で歌っています。
フロストのドラムはミドルからスタスタのスタイルで高速ブラストはまだ取り入れていません。




4. ・x・ ★★ (2007-05-11 23:22:00)

SATYRICONの作品で一番ノルウェーらしいと感じる作品ですね。個人的には2ndより名盤と呼ぶに相応しいと思います。要所要所で使われる不穏なkeyに、悲しい雰囲気を出すアコギパート。ディストーションギターの音色が現代的?なのが少し残念かな。ドラムは2ndよりバタバタしていていいです。2ndのドラムはまとまり過ぎですね、3rdでふっ切れてますが(笑)
最後までアンシエントな雰囲気を保っている素晴らしいアルバム。



5. 暗黒卿666 ★★ (2007-12-06 09:35:00)

1stアルバムです。
プリミティブな音を基盤としながら、曲の随所にアコースティックな部分を導入し北欧らしさを存分に発揮した名盤。
ジャケットがまた素晴らしいですね。
SATYRICONで一枚選べと言われたなら、私は迷わずこの作品を挙げます。



6. Usher-to-the-ETHER ★★★ (2008-07-12 22:51:00)

93年発表の1stで、Satyrが18歳の時の作品らしいです。

作風的には、アコギやトラッドメロを導入した、プリミティブよりのブラックメタルと言えそうですが…展開が唐突で捻くれていて、アヴァンギャルドに聞こえるのも大きな特徴。後の4thや5thで見せる変な展開は計算してやってるのが分かるんですが、この時点では天然なのか計算なのか判断できない音ですね…。

ノイジーな音質で暗黒世界を演出しつつ、邪悪な影が横切るようにキーボードが入る部分なんてLUNAR AURORAの4th辺りにも似てると思う(特に1曲目後半、ドラムがSE的に鳴るパートなど)んですが、この年齢で、ジャンルが未発達なこの段階で、こんな音を出してるなんて天然でやってるとしたら恐ろしいセンスの持ち主だし、計算でやってるなら天才だと思います。

凄みでいうなら、ある意味EMPERORの1st以上と言えるかもしれません。EMPEROR、MAYHEM、BURZUMがノルウェーの3大ブラックとされているようですが、SATYRICONもその3バンドに比肩するか、それ以上に才能に恵まれたバンドだと思います。



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