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SATIN (2018年)
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SATIN
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解説 - SATIN
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2022-05-09 23:03:28)

ノルウェー出身のマルチ・アーティスト、トム・サティンが作詞/作曲/プロデュースのみならず、Voを含む全てのパートを自らこなす形でレコーディングを行い'14年に発表した、自身の名を冠する――文字通りの――ソロ・プロジェクトのデビュー作。
アルコ&ピースの平子祐希似のヒゲ面のあんちゃん(トム・サティンご本人)のご尊顔をデカデカと戴くアートワークは、こちらの購買意欲を刺激する仕上がりとは言い難いものがありますが、そこを乗り越えて再生ボタンを押しさえすれば、1曲目のイントロからフック効きまくりの美メロ/哀メロとキャッチーなハーモニーが溢れ出し、時に爽やかに、時に憂いを湛えて紡がれるハイクオリティなハードポップ・サウンドによって忘我の境地へと誘われること請け合い。何せ、ほぼ趣味に近い形で制作されたため当初は配信限定だったところ、評判が評判を呼び正式にCDでのリリースが実現、更には日本盤の発売にまで漕ぎ着けてしてしまったのですから、その一連の流れからも本作のクオリティの確かさが分かろうというものですよ。
当然アルバムに捨て曲は見当たりませんが、生まれたばかりの息子に捧げられている心温まるバラード②、非凡なアレンジ・センスがメロディの魅力をより一層引き立てる④、歌だけでなくGの腕前にもグッとくるアップテンポのロック・チューン⑨といった楽曲は、本作の主人公たるトム・サティンの才能の豊かさを特に強く印象付けてくれる名曲ではないかと。
次作『IT’S ABOUT TIME』(’17年)と併せて、メロディ愛好家ならチェックして損はない1枚ですよ。



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