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Look Up In The Sky / It's About Time (火薬バカ一代)
It's About Time (火薬バカ一代)
Satin (火薬バカ一代)


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Look Up In The Sky / It's About Time

トム・サティン本人も認める通り、スタジアムで大合唱が
巻き起こる様が目に浮かぶようなコーラス・ワークが
デズモンド・チャイルドを彷彿とさせるハードポップ・チューン。
モノマネ云々以前に、似たタッチを狙ってこれだけフックの効いた
楽曲を書けてしまう手腕に感心させられます。

火薬バカ一代 ★★★ (2022-05-18 01:30:54)


It's About Time

本名トミー・ニルセン名義で、兄弟のロニー・ニルセンと組んだポップ・ロック・デュオPEGASUSとしても活動しているというノルウェー出身のシンガー/ソングライター、トム・サティン。本作は彼が自らの名を冠して立ち上げたソロ・プロジェクトSATINの2ndアルバムにあたる作品。
プロデュース、作詞作曲から、Vo含む全ての楽器パートも自らこなすマルチ・アーティストの面目躍如なレコーディング・スタイルがメロディ愛好家の間で評判を呼んだ1st『SATIN』(’14年)同様なら、暖かみを感じさせるVoによって歌われる、ポップかつ抒情味に溢れたメロハー・サウンドに関しても前作のスタイルを基本的には踏襲。無論何から何まで全く同じってことはなく、OPナンバー①のイントロで歯切れ良く刻まれるリフ&リズムが主張する通り、「ギターとドラムの存在を強調した(本人談)」音作りの下、本編はよりハードにロックしている仕上がりで、曲によってはダンサブルなビートも取り入れる等、曲作りの幅も意欲的に広げにかかっていることが伺えます。
とはいえ、核となるキャッチーなメロディの魅力は依然として健在ゆえ、散漫な印象はまるでなし。掴みとして抜群の威力を発揮する哀愁のハードポップ①、80年代風味満点のコーラスに顔が綻ぶ②、清涼感を振りまきながら爽やかに弾む⑧といった秀逸な名曲群のみならず、これらの楽曲におけるトム・サティンのギタリストとしての仕事ぶりも賞賛に値しますよ。
未だに新作リリースを待ち続けているのですが、日本での所属レーベル閉鎖に伴い、活動の足取りが途切れてしまったことが惜しまれてならないメロハーの逸品です。

火薬バカ一代 ★★★ (2022-05-17 00:05:28)


Satin

ノルウェー出身のマルチ・アーティスト、トム・サティンが作詞/作曲/プロデュースのみならず、Voを含む全てのパートを自らこなす形でレコーディングを行い'14年に発表した、自身の名を冠する――文字通りの――ソロ・プロジェクトのデビュー作。
アルコ&ピースの平子祐希似のヒゲ面のあんちゃん(トム・サティンご本人)のご尊顔をデカデカと戴くアートワークは、こちらの購買意欲を刺激する仕上がりとは言い難いものがありますが、そこを乗り越えて再生ボタンを押しさえすれば、1曲目のイントロからフック効きまくりの美メロ/哀メロとキャッチーなハーモニーが溢れ出し、時に爽やかに、時に憂いを湛えて紡がれるハイクオリティなハードポップ・サウンドによって忘我の境地へと誘われること請け合い。何せ、ほぼ趣味に近い形で制作されたため当初は配信限定だったところ、評判が評判を呼び正式にCDでのリリースが実現、更には日本盤の発売にまで漕ぎ着けてしてしまったのですから、その一連の流れからも本作のクオリティの確かさが分かろうというものですよ。
当然アルバムに捨て曲は見当たりませんが、生まれたばかりの息子に捧げられている心温まるバラード②、非凡なアレンジ・センスがメロディの魅力をより一層引き立てる④、歌だけでなくGの腕前にもグッとくるアップテンポのロック・チューン⑨といった楽曲は、本作の主人公たるトム・サティンの才能の豊かさを特に強く印象付けてくれる名曲ではないかと。
次作『IT’S ABOUT TIME』(’17年)と併せて、メロディ愛好家ならチェックして損はない1枚ですよ。

火薬バカ一代 ★★★ (2022-05-09 23:03:28)