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TRACKS (1982年)
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2016-08-22 23:23:03)

カナダのメロディアスHRバンド、WRABIT(後にジョン・アルバニ(G)とクリス・ブルックウェイ(B)はリー・アーロンのバックバンドに参加)が残した3枚のフル・アルバムの内、'82年に発表された2ndアルバムに当たる作品。
ビッグ・セールスこそ記録できなかったものの、WRABITの代表作として世界中のメロディ愛好家から絶賛を受けた1st『WROUGH & WREADY』に比べると、今回は名曲“ANYWAY, ANYTIME”級のインパクトにこそ欠けますが(あのレベルの楽曲がポンポン生み出せたら誰も苦労はせんですわな)、煌びやかなKeyと壮麗なハーモニー、伸びやかによく歌うツインGとに全編が包み込まれたキャッチーなメロディアスHRサウンドは、前作の作風を忠実に引き継いでここでも健在です。
この手のバンドは作を重ねる毎にAOR/産業ロック化が進行していくことを宿命つけられていますが、本作に関してはハードなGリフの刻みからスタートし、適度な緊張感を湛えて躍動する曲調にポップなメロディが彩りを加えるOPナンバー①と、ルー・ナデュー(Vo)がパワフルな喉を披露する②といった楽曲が証明する通り、HR然としたエッジと、生命線たる泣きのメロディが実にバランス良く共存しています。中でも5曲目の“Bare Knuckler”は、そうした本編のハイライトを飾って駆け抜ける哀メロ・ナンバーの逸品。
前作と併せて是非のご一聴をお薦めする1枚。そして個人的に買い逃してしまった3rd『WEST SIDE KID』(’83年)と共に是非とも国内盤のリマスター再発をプリーズ。




2. 失恋船長 ★★★ (2022-01-26 01:49:07)

本日、めでたく3枚とも国内盤が再発された幻のメロディアスHM/HRバンドの2枚目。音楽ストリーミングサービスで楽しめる状態ではありますが、ファンなら手元に置いておきたいと思うでしょうね。
壮麗なメロディと耳なじみの良いキャッチーさを際立たせるハードネス、その絶妙なバランスは明るく脳天気では無い真面目な作風を貫いているので最後までテンションが落ちることなく楽しめる仕様になっている。ソフトケイスされたサウンドなのに、シリアスな空気から生み出される独特の間合い、その緊張感がロックな耳を捉えてはなさい。アレンジにも気を配りサラリと流れそうなサウンドなのに、グッとふんばり刺激を与えてくる。
本当に素晴らしいIQの高い音楽性を披露、でもアホでも楽しめる親しみやすさが最大の売りである。エモーショナルを讃えた歌声と壮麗なコーラスハーモニー、心も穏やかに清々しい気分をたっぷり味わいながら、涙は心の汗だと言わんばかりに涙腺を刺激と、メロディ派ならば優しいショックに打たれて安楽死となるでしょう。
唄を頂点に見据えたバンドサウンドはバラエティ豊かな楽曲を用意、作業用BGMにしようものなら気になって逆に仕事が止まるでしょうね。玄人も唸らせるアレンジセンスに見入りますよ。




3. ひょうすべ ★★ (2023-01-24 07:33:00)

私は、約20年間これしか持っていなかったので、私にとってのWRBITはこのアルバム。
全く情報がなかった為、「TRACKS」というタイトルから、てっきり未発表曲集だと思っていた。
なので、今回の再発で2ndアルバムと知ってビックリ。

1982年発売の2nd

必殺チューンがなくなったものの、1stと路線は変わっていない。
私は上記に書いたように、未発表曲集だと思っていたので、
「ここまで作っていて契約できなかったんだ~」と思っていた。

さて、久々に聴いてみると・・・・・


「え?ジャパメタ??」


80年代、私が夢中になったジャパメタがここにあった。
①のイントロから歌いだしなんて、日本人HR/HMの典型的な始まりだし、なんかまるで日本語のようだし・・・。
③なんかは角川映画のエンディングに使われても違和感ないな~と思った。

そういえば彼らはカナダのバンド。
アメリカと国境を接しており、長年イギリス連邦に加盟していたカナダ。
アメリカ、イギリスサウンドが区別や差別なく同時に入ってくる日本と環境は似ている。

たぶん違うとは思うけど、ボーカルの人って、普段の会話は英語ではないような気がする。
もしそうであれば、ジャパメタの雰囲気も判る。

ターゲットを日本に絞り、日本のレコード会社の戦略に乗れば、日本においてはそこそこ売れた気がするのだが、
その頃の日本は、マーケットが小さかったし、絶好の広告媒体である『Burrn!』はまだ創刊されていなかったね。残念だ。


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