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FIGHTING ALONE (1979年)
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FIGHTING ALONE
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解説 - FIGHTING ALONE
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2021-11-04 00:08:24)

リーダーの名前を取ってDIXION HOUSE BANDと名乗ったアメリカ出身の5人組が、’79年に残した唯一の作品。ド渋なサザン・ロックでも演っていそうなバンド名ゆえ、90年代にCD化された当初はスルー決め込んでいたのですが、後にリズム隊がカナダのBIGHORN(唯一作『BIGHORN』は超名盤)のメンバーとの情報をゲットし、「もー、それを早く行ってよぉ」といそいそアルバムを購入してみれば、これが期待を裏切らぬ傑作だったという。
所属レーベルがINFINITY RECORDSで、WRABBITやNEW ENGLAND、ALEXIS等のカタログと同一シリーズ(キャプテン和田監修)で再発されていること、そしてKey奏者が曲作りのイニシアチブを握っている事実からもお察しの通り、本作で繰り広げられるのは華やかな鍵盤プレイと分厚く舞うボーカル・ハーモニーとがたっぷりとフィーチュアされた、STYX、BOSTON、KANSASといったバンドを彷彿とさせるアメリカン・プログレ・ハード・サウンド。飽くまでメロディを第一義に据え、アレンジも曲展開もキャッチーかつコンパクトに練り上げる方向性と、ディクソン・ハウスの歌声がデニス・デ・ヤング似のハイトーンVoであることが相俟って、取り分けSTYX成分は濃いめ。紅一点の女性ギタリストが存在感を発揮する繊細な泣きとハードネスのブレンド具合が絶妙な②、哀愁を帯びたエレピの旋律に導かれ、組曲形式でドラマティックに展開していく⑨⑩の流れは間違いなく本作のハイライトでありました。
もうちょいイマジネーションを刺激するバンド名だったならば大きな成功が掴めていたのかなぁ?と、全く根拠のない思い付きを呟かずにはいられない名盤です。



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