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Complete Anthology (1984-1985)
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Complete Anthology (1984-1985)
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解説 - Complete Anthology (1984-1985)
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1. 失恋船長 ★★★ (2021-10-22 12:56:10)

カルトメタルマニアの間では知られるデンマークの正統派メタルバンド?なのかソロなのか分かりませんが、女性シンガー、キム・シックスをフロントに据えるバンドサウンドはNWOBHM仕込みのスピーディなサウンドを軸に、メイデンよろしくな展開とRIOTバリに哀愁を振りまく疾走パートを盛り込み華麗に走り抜けていきます。
主役たるキム嬢も曲調に合わせ柔軟な歌唱スタイルを披露、張り上げるだけではない女性らしい、しなやかを武器にバンドサウンドを牽引しています。音質はお世辞にも良いとは言えないが、熱くほとばしる熱情はメタル愛に溢れるものであり、NWOBHM直系の鋭角的なリフと派手なギターソロは見せ場を設け機能している。リズムプレイも若々しい、キャッチーでメロディアスな歌メロも耳を引きますね。
ACIDやBLACKLACEあたりがイケるマニアなら、このバンドもマストと言えるでしょう。あくまでもデモ音源の寄せ集めです。ましてや16曲入りの72分越えとCDに収録できる容量を使い切っていますからね。似たような曲調も多いのですが、ブートレックを扱うようなレーベルでも、ここまで仕上げるのですから文句は言えません。曲調もサウンドメイクも明快で歯切れがよく、この垢ぬけすぎないマイナー系のバンドサウンドを見事に合致しています。フルアルバムが世に出なかった為に、その実態が掴めない幻のバンドでしたが、今作を聴き正式なアルバムを世に生み出していたが今日の認知度も大きく変わっていたでしょう。
このパワフルかつスピーディな展開は多くのメタルキッズをノックアウトしたでしょうね。まだまだ世に出ていない優れたバンドが多いねぇ。今作は2020年リリースですよ。



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