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THE DARK PARADE (2021年)
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THE DARK PARADE
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解説 - THE DARK PARADE
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2021-09-13 23:59:48)

正式メンバーにDJを擁し、サウンドにファンクやヒップホップ・テイストも取り込んだベイエリア・スラッシュ・シーンの異端児MORDRED。ドラマー以外の初期メンバーが再結集して復活を遂げた彼らが、’21年に発表した再結成第1弾アルバム。(通算4作目)
単純に優れたスラッシュ・アルバムだった1st『FOOL’S GAME』(’89年)、DJが加入しての2nd『IN THIS LIFE』(’92年)、メタルの範疇からも逸脱しつつあった3rd『NEXT ROOM』(’95年)と、作品毎に音楽性を拡散させていったバンドゆえ、90年代以上に何でもありのバリトゥードとなってしまった現代に一体どんなサウンドを提示して来るのか全く読めず、かなり戦々恐々としながら聴き始めましたが、意外にもこれが初期2作に立ち返ったようなヘヴィ・メタリックなサウンドが託されていて、良い意味で聴いて吃驚でしたよ。
勿論、執拗に繰り出されるスクラッチや、ホーンをフィーチュアしたブラス・メタルとでも言うべき(?)アルバム表題曲⑤等、ミクスチャー要素も相変わらず大胆に導入されてはいるものの、ジャリジャリと刻まれるスラッシーなGリフに、重々しくハジけるリズム、そしてウリ・ロートやマイケル・シェンカーにも影響を受けているというGコンビが要所でテクニカルに奏でる泣きのメロディが、サウンドの軸をしっかりとメタル・フィールドに固定してくれていて、散漫な印象は抑えられています。特に、イントロ数秒でグッと惹き付けられてしまう緊張感と憂いを湛えて疾走するOPナンバー①、Voが朗々歌えるタイプゆえ何となく初期FORBIDDENを思い出したりもする③は個人的に本作のハイライト。
自分達の個性をしっかり吟味した上で作り上げた「復活作かくあるべし」な1枚ですよ。



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