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THE SERPENT RINGS (2020年)
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THE SERPENT RINGS
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解説 - THE SERPENT RINGS
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1. 失恋船長 ★★★ (2021-03-17 04:12:46)

英国を代表する伝説のロックグループによる20年リリースのフルアルバム。近年の精力的な活動には目を見張るものもありますが、今回はベースプレイヤーがデニス・ワードにチェンジ、どのような交代劇があろうとも、主役を張るボブ・カトレイとトニー・クラーキンの二人がいれば陰りなどあり得ないでしょう。
オープニングから炸裂するマグナム印満載のオーケストレーションも決まっているドラマティックなナンバーの登場で掴みはOK、その後も、彼等のイメージに沿うような重厚な世界観を演出、マグナムかくもありきな音楽性をで酔わせてくれます。
あくまで主役は唄なのだが、その中にもマグナム流儀のプログレスタイルも盛り込み、楽曲毎にドラマとなる見せ場を設け聴き手を飽きさせません。しかし、ある意味、マンネリズムではある。
新しい事はやっていないかもしれないが、その反面、長きに渡り培ったバンドとしての顔がある。熟成させ磨き上げた音楽性の豊かさ、だからこそ古典的な手法だから威厳があるんですよ、みたいな懐古主義と一線を画す滋味深き音色で、マグナムな世界観を作り上げています。
古き良き英国ロックの旨味を今の感性で、もてなす事に余念のないベテランのフレッシュな感性。益々、衰えを感じさせる歌声ではあったが、老獪なテクニックを駆使して最後まで楽しませてくれました。
このバンドの音は、本当に落ち着きますね。ロックなのに、何故か心が温まるハートフルメロディの数々、しっとりとしつつもメリハリが効いているのでジメッとベタつきません。だから、踊るような軽快さとフックのある展開に身も心も魅了されるのでしょう。
世代を超えて支持される普遍的なマグナムロックの醍醐味を味わえる一枚。明確な意思疎通があればこそですよ。



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