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Песни смерти (2018年)
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Песни смерти
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解説 - Песни смерти
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1. kamiko! ★★★ (2021-01-13 11:32:59)

ロシア産ブラック2018年作
アルバムタイトルの英訳はたぶんSongs Of Death、日本語訳は「死の歌」だろう。
この作品を知ってから約1年くらい経ったと思うが、価格が下がるのを待ち続けるも、新作EPがリリースされてしまったので、手に入らなくなる前に高額でもゲット。
送料込みで88ユーロ、CD1枚に1万円以上散財したのは久しぶりだ。デジタル作品だと安価なんだけどやっぱり味気ないので、CDで手元に置いておきたい。
ネット情報でいろいろ調べると、世間評は抜群にいいという程ではなさそうだが、結構な高評価。サウンドクオリティもさることながら、ジャケデザインの素晴らしさ
が10年に1枚レベルのハイクオリティだ。針葉樹に雪が降り積もる雪山、1軒の簡素な家、木柵に頭蓋骨が2個、ローブを纏った骸骨がアコーディオンを奏でている。
そんな寒々とした雰囲気漂う地で、アルバムタイトルでもある「死の歌」を骸骨が奏でている光景が、油絵調のタッチで描かれている。
沢山の針葉樹が生えているように見えるバンドロゴといい、描く世界観がどストライクですよ。ちなみにこのバンドロゴのシールがオマケでついてきてちょっと嬉しい。
PCで鑑賞していた頃は、音響的な素晴らしさが伝わってこなかったが、実際にプレイヤーで鑑賞すると、万全な音響で、ブラックメタルでは薄くなりがちな低音部が
音割れもなく図太い重低音で聴ける。サウンドスタイルはギターとヴォイスがオーソドックスなブラックメタルスタイルだが、ややヘヴィメタル寄りな曲構成である。
強力な独創性として挙げられるのは、ジャケデザインにもあるアコーディオンの存在だ。アコーディオン導入部分は多くはないが、このパートが登場した途端に独特な
空気に包まれる。極寒を思わせるシンセ、アタック部分を意図的に強調した生々しいアコギなど、寒冷地の叙情を盛り立てる要素を絶妙に導入しているところも素晴らしく
総合的にクオリティの高い濃いブラックメタルを展開する。ギターは残響音が浅めで標準的な歪みだが、ベースの重低音が際立っているので音の輪郭が判りやすくて良い。
演奏は若干走り気味なタイム感がむしろ豪胆に感じられて、粗削りさがむしろアングラ臭と勢いを感じさせ、独特なグルーヴを生んでいると感じる。
世界観と音がバッチリ一致してて、サウンドクオリティが高い盤だ。全ての楽曲が素晴らしいとまで言い切れないところが玉に瑕ではあるが、そんなのは些細な事。
漂う雰囲気・寒冷地の叙情とイーヴルで豪胆な感触が弱点を全て打ち消している。ちょっとコレはボクにとってお宝作品になりそうである。



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