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Юдоль скорби / Юдоль скорби (kamiko!)
Холодная весна / Юдоль скорби (kamiko!)
Холодная весна / Юдоль скорби (kamiko!)
Семигласие смерти / Юдоль скорби (kamiko!)
Культ 1: Огни далёких холмов / Песни смерти (kamiko!)


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Под крылом смерти

ロシア産ブラックメタル2016年作
恐らく処女作品、このバンドが持つ大きな魅力であるアコーディオン導入は、この盤時点では無い上、インストである。
若干ドラムが前面に出過ぎている感は否めないが、絶妙な歪みを持つギターはこの盤でも体験することができる。
次作以降の素晴らしい盤を世に出す下地は、ギターエフェクトと荒廃的な音響という点で、ある程度この盤から感じられる。
ヴォーカルとアコーディオン入りの次作以降に慣れているため、若干未完成な印象はあるものの、ギタリストの音作りへのコダワリが感じられる好盤だ。

kamiko! ★★★ (2021-03-16 01:17:34)


Юдоль скорби / Юдоль скорби
アルバムラストを飾る楽曲。イントロ部分で荒廃した大地を思わせるも、激情にも似た激しい展開を見せる。
絶妙なギターの歪みが不穏な空気を醸し出し、アコーディオンの調べによって不幸のどん底に突き落とされる。
終盤に登場するドロドロした印象的なギターリフが優秀だ。

kamiko! ★★★ (2021-02-19 23:08:24)


Холодная весна / Юдоль скорби
Cold Springと訳されるタイトルの曲。このEPの直前に宅録と思われるヴァージョンが発表されており、その曲の再録だ。
この宅録ヴァージョンのローファイ感はむしろ素晴らしかったが、この再録版も捨てがたい。
女声の語りが入り、ドゥーミーなリフとアコーディオン、嘆きのようなヴォーカルが歌い上げる。

kamiko! ★★★ (2021-02-19 22:58:29)


Холодная весна / Юдоль скорби
Cold Springと訳されるタイトルの曲。このEPの直前に宅録と思われるヴァージョンが発表されており、その曲の再録だ。
この宅録ヴァージョンのローファイ感はむしろ素晴らしかったが、この再録版も捨てがたい。
女声の語りが入り、ドゥーミーなリフとアコーディオン、嘆きのようなヴォーカルが歌い上げる。

kamiko! ★★★ (2021-02-19 22:58:29)


Семигласие смерти / Юдоль скорби
トレモロリフによるシンフォニックブラックでありながら、濃厚にドゥーミーなリフ、アコーディオンがアヤしく絡む様が素晴らしい。
カラスが飛び交うジャケ絵の世界観そのままに、瘴気に満ちた死臭が漂うサウンドに圧倒される。
8分超えの大作で、アルバム中この曲が特に素晴らしい。負のオーラがありながら叙情性に富み、とてもドラマチックだ。

kamiko! ★★★ (2021-02-19 22:46:04)


Юдоль скорби
ロシア産シンフォニックブラック2020年作
5曲入りEP、フルレングスアルバムではないから少々物足りなさはあるが、素晴らしい作品だ。
前作Песни смерти (2018年)は、オーソドックスなシンフォニックブラックスタイルが基本でありながら、アコーディオンが登場した途端に
独自の世界に一変する作風がかなりツボにハマった。楽曲が若干弱いかなと感じつつも、唯一無二の独創性と寒冷地の叙情と危険臭に魅入られた。
今作は荒涼とした草原と馬車、遠くの夕焼け、上空の闇夜にカラスが飛び交うジャケが素晴らしく、荒廃的で死臭が漂う感じがこの音楽性にジャストフィットだ。
前作同様にアコーディオンが大胆に導入されている。絶妙な歪みのギターとアコーディオンのハーモニーが、荒涼とした大地と田舎臭さを醸し出し
更に、ブラックスタイルにとどまらないアコースティックギターが絡むと、非情に濃いカルト臭・死臭が漂ってくる。
前作で若干感じた楽曲の弱さは無く、完成度が高い。不穏な響きを奏でるコードワーク、練られたリフ、語り口調のヴォイスの導入など、随所に工夫が見られる。
単に森林を思わせるブラックは多いが、それにとどまらず、攻撃性が強めでありながら、叙情と死臭が感じられる作風はこのバンド特有の世界観だ。
激しさがあるものの、サタニックブラックで良く感じられる誇張された魔性やわざとらしさ、コマーシャルな感じの凄みが感じられず、自然体なところが良い。
コレは今後のフルレングスアルバムに相当期待してしまう。前作と併せて猛烈にオススメしたい盤だ。

kamiko! ★★★ (2021-02-19 15:57:41)


Культ 1: Огни далёких холмов / Песни смерти
ギターピッキングのアタック音を故意に際立たせた感のあるアコギと、音割れ寸前まで際立たせたアコーディオンから始まるナンバー。
その禍々しさを保ちながら、疾走感溢れるブラックメタルに突入する感じが素晴らしい。非常に完成度の高い楽曲だ。
耳に障るキツめの中・高音部が禁忌に触れた感覚を呼び起こす。恐らくこの曲と次の曲は、ナンバリングされている曲名から、組曲として解釈して良さそうだ。
次の曲への伏線というよりは、この楽曲自体の完成度が高いと思う。

kamiko! ★★★ (2021-01-13 12:05:55)


Песни смерти

ロシア産ブラック2018年作
アルバムタイトルの英訳はたぶんSongs Of Death、日本語訳は「死の歌」だろう。
この作品を知ってから約1年くらい経ったと思うが、価格が下がるのを待ち続けるも、新作EPがリリースされてしまったので、手に入らなくなる前に高額でもゲット。
送料込みで88ユーロ、CD1枚に1万円以上散財したのは久しぶりだ。デジタル作品だと安価なんだけどやっぱり味気ないので、CDで手元に置いておきたい。
ネット情報でいろいろ調べると、世間評は抜群にいいという程ではなさそうだが、結構な高評価。サウンドクオリティもさることながら、ジャケデザインの素晴らしさ
が10年に1枚レベルのハイクオリティだ。針葉樹に雪が降り積もる雪山、1軒の簡素な家、木柵に頭蓋骨が2個、ローブを纏った骸骨がアコーディオンを奏でている。
そんな寒々とした雰囲気漂う地で、アルバムタイトルでもある「死の歌」を骸骨が奏でている光景が、油絵調のタッチで描かれている。
沢山の針葉樹が生えているように見えるバンドロゴといい、描く世界観がどストライクですよ。ちなみにこのバンドロゴのシールがオマケでついてきてちょっと嬉しい。
PCで鑑賞していた頃は、音響的な素晴らしさが伝わってこなかったが、実際にプレイヤーで鑑賞すると、万全な音響で、ブラックメタルでは薄くなりがちな低音部が
音割れもなく図太い重低音で聴ける。サウンドスタイルはギターとヴォイスがオーソドックスなブラックメタルスタイルだが、ややヘヴィメタル寄りな曲構成である。
強力な独創性として挙げられるのは、ジャケデザインにもあるアコーディオンの存在だ。アコーディオン導入部分は多くはないが、このパートが登場した途端に独特な
空気に包まれる。極寒を思わせるシンセ、アタック部分を意図的に強調した生々しいアコギなど、寒冷地の叙情を盛り立てる要素を絶妙に導入しているところも素晴らしく
総合的にクオリティの高い濃いブラックメタルを展開する。ギターは残響音が浅めで標準的な歪みだが、ベースの重低音が際立っているので音の輪郭が判りやすくて良い。
演奏は若干走り気味なタイム感がむしろ豪胆に感じられて、粗削りさがむしろアングラ臭と勢いを感じさせ、独特なグルーヴを生んでいると感じる。
世界観と音がバッチリ一致してて、サウンドクオリティが高い盤だ。全ての楽曲が素晴らしいとまで言い切れないところが玉に瑕ではあるが、そんなのは些細な事。
漂う雰囲気・寒冷地の叙情とイーヴルで豪胆な感触が弱点を全て打ち消している。ちょっとコレはボクにとってお宝作品になりそうである。

kamiko! ★★★ (2021-01-13 11:32:59)