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Cold Are the Graves

ポーランド産ドゥームメタル2022年作
ドゥーム寄りの正統派で飾りの少ない音楽性、前作から大きく音楽性は変化していないが、何故か魅力タップリなサウンド。
ヴィブラートを利かせたクリーンな声で歌い上げる、CandlemassのMessiah Marcolinを彷彿させるヴォーカルが魅力だ。
Solitude Aeturnus路線を真面目にやっているバンドも年々少なくなっていると感じるので、このバンドの存在は結構貴重だ。
とはいっても、ドラムの手数が少な目でSolitude Aeturnusよりもヘヴィさ控えめ、雰囲気はSanctuaryのInto the Mirror Blackに近いかも。
海外の反応は微妙な感じで、高評価ではなさそうだ。新時代要素皆無の化石ミドルテンポメタルは今の時代ではウケない、ということか。
ギターの音像もオーソドックス、速弾きは無い、ヘヴィさもそこそこ、特に際立った個性は無く従来メタルバンドあるあるの再現とも言えるが
何故かこのバンドのサウンドはボクのツボをものすごーく刺激する。全体的に90年代ミドルテンポメタルの雰囲気があるからだろう。
際立ったキラーチューンのない佳作揃いな盤だが、過剰演出がない頑固な生真面目なリフと、時折挿入されるアコギの仄かな哀愁で
曲が構成されており、激しさが希薄で地味な音楽性がむしろインテリジェンス。没入度は高めだ。
普段は毒気の多い音楽を多く聴くものの、実はこういう地味目なミドルテンポな過剰演出のないメタルの方が賞味期限が長いんだよ。

kamiko! ★★★ (2023-11-05 06:15:16)


Church of Bones

ポーランド産ドゥームメタル2019年作
バンド名は日本語訳で「修道院」、石造建築の中央に骸骨が描かれ、アルバムタイトルが示す通り、骸骨の教会といった判りやすい世界観。
CandlemassやSolitude Aeturnus路線のエピックドゥームに非常に近い音楽性で、特にヴォーカルはCandlemassのMessiah Marcolinを彷彿させる。
音程がズレがちで、カリスマ性を備えたMessiah Marcolinに比べると二番煎じと思われても仕方ないかもしれないが、ボクはこの歌唱は嫌いじゃない。
じっくりミドルテンポで聴かせるドゥーム寄りヘヴィメタルだ。ギターの質感がメタリックではなく適度に歪んだドゥームロック寄りな感触が良い。
この路線にありがちな派手なツインリードやピロピロ弾きまくるギターソロが無いのが良い。ギターが地味すぎず目立ちすぎずなのはポイント高い。
探せばこういう路線のメタルは結構あると思うが、派手なギターパフォーマンスや無駄に疾走してしまって雰囲気を壊していると思うバンドが多い中
このバンドの演奏様式には、そういうボクがマイナス要素だと感じるような欠点が全く無い。雰囲気と楽曲重視のサウンドが素晴らしいのだ。
ゲットしたのは昨秋だが、昨年手に入れたSolitude Arturnus路線ではナンバーワンのクオリティだと感じている。超オススメ!

kamiko! ★★★ (2021-01-01 12:09:52)