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MAKE A WISH (2020年)
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MAKE A WISH
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解説 - MAKE A WISH
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1. 失恋船長 ★★★ (2020-11-09 20:24:30)

新進気鋭のギタリスト、若井望とポール・ショーティノの二人によるロックプロジェクト。リズム隊には豪華ゲストを迎え、このプロジェクトに華を添えています。
フィル・スーザン、ピーター・バルデス、ヴィニー・ポール、カルロス・カヴァーゾ、ジェイ・シェレーン、マルコ・メンドーサなどの有名人の中に、現在はLOUDNESSで活動する西田竜一の名前もあり、彼がいかに優れたアーティストであるかを知ってもらえるでしょうね。ギターもダグ・アルドリッチやローワン・ロバートソンなどが適材適所で顔を覗かせ個性をギラリと光らせている。
とにかく単なる話題性や寄せ集めでは、味わえない完成度と充実感、両者の特性を殺すことのないマジックの存在に驚かされる。
正直、一時期しつこいくらいSpotifyのトップバナーに、この二人が張り出されていたのだが手が出なかった。理由は、若井のメロディアスなギターに、ポールのざらついたハスキーヴォイスが合うとは思えなかった。実際、ロニー・ロメロとやった時は、合わないと思う瞬間も多々あったので、気が引けてしまった。
しかしだ、いざ覚悟を決め聴きだしたら、若井は確実にポールの新たなる魅力を引き出し、彼の押しの強いエモーショナルヴォイスを控えさせ、メロディに乗せて歌わしている。そのリラックスした歌唱スタイルはジョー・リン・ターナーを想起させるものであり、若井が作り出すハード&ヘヴィな楽曲に質の高いメロディが絡むと言う極上のサウンドを構築、父さん明日は代打逆転満塁ホームランだね‼級のインパクトを誇っている。

とにかく驚きました。ポールにこういう面があるとは思わなんだんぁ。もう一人の主役たる若井の押し引きを得たギタープレイに文句なし、流麗なソロばかりに目がいきがちだが、彼の持ち味はフレーズの上手さ、あくまでもフィーリング重視の姿勢を取っており、高い技巧に裏打ちされた情感たっぷりのギタープレイに魅了されました。

攻めの姿勢を貫く正統派サウンド、アメリカン志向ではあるがメロディ重視、もはや国籍無用の万人向けのHM/HRは国内外問わず一線級のアーティストと比肩出来るクオリティを誇示しています。
お金かからないのに、なんとなく無視した自分がバカでした。こんなに質の高いもんを見落とすとは末代までの恥ですよ。まぁ、アメリカのKKK並みの洋楽至上主義者にはなにを言ってもダメなんですが、日本を代表するコンポーザーと有名海外アーティストのコラボ。この贅沢な組み合わせを前に、無視するのは勿体ないですよ。

野暮は言いませんので是非とも聴いて欲しい一枚です。旬を無視しない現役アーティストの強み、恐れ入りました。



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