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The Sadness of Time Passing

フィンランド産フューネラルドゥーム2019年作
As All Seasons Die(2014年作・EP・未所持)の発売に気付かずスルーしてしまったので、ボクにとっては約7年ぶりとなるProfetus体験だ。
ストレートにThergothon直系と思わせるサウンドでクオリティの高い作品はなかなか無いので、このバンドの作品は結構期待していた。
前フルレングス作の白玉垂れ流し系人生残念ドゥーム路線の延長上だが、音圧が加わり、唸り声やシンセのバリエーションが若干増えたこともあり
かなーり濃厚なカルト臭が盛り込まれた。ジャケも前作の景色から一転、ローブを纏った人物とローソクが描かれ、ジャケからの印象だけでも
数倍のカルト風味を感じることができる。ジャケを開くと、実写のオルガン、オルガン上にはレトロな燭台、蝋燭に仄かな炎が灯っている。
オルガンとギターのノイズが織りなす真性カルトドゥームで、フィンランド産特有の濃さが最大の魅力だ。とてもベースレスとは思えない
極太のノイズの束がスゴイ。大作主義で超スロードゥームだというのに、一度この音世界に魅了されてしまうと抜け出せなくなる魔力を秘める。
過去作で若干物足りなさのあった音圧が補填されただけでなく、そのザックリ感のあるノイズの音像自体が素晴らしい。
また、時に霊的な女声やヴォイス的シンセが入ることで、呪術的・祭儀的な気味悪さが加わりズブズブと真っ黒い闇の中に惹き込まれていく。
いやー、まいった。ココまで濃いカルト風味に悶絶したのは随分と久しぶりのような気がするね。
上級者向けではあるものの、ThergothonやSkepticismと同様で非常にわかりやすい世界観なので、意外とハマる人はスンナリとハマれるかも知れない。
とりあえず、カルト臭濃厚なフューネラルドゥームを求めるリスナーはマストな作品だ。超オススメ!

kamiko! ★★★ (2020-08-19 12:53:38)


...To Open the Passages in Dusk

フィンランド産フューネラルドゥーム2012年作
4曲全て10分超えの大作主義、超スローの白玉垂れ流し系人生残念ドゥーム決定版だ。恐らく同郷のエピックドゥームレジェンドThergothonの作風を
意識しているんじゃないかと思わせるのは、ベースレスというスタイルに現れていると思う。音楽性がかなり近い上、オルガンが前面に出ている作風
なので、濃厚なカルト臭がするのかと思えば、意外とカルト風味は適度な感じだ。ジャケが森林・湖・夜景という自然崇拝を思わせるからかも知れない。
真性な超スロードゥームなので、少々の淡白さなら平気といった程度ではこの遅さにはついていけない。せっかちな人は絶対手を出してはダメだ。
同郷Thergothonはもちろん、Skepticismあたりがツボの人には最適なサウンドだ。ただ、超ヘヴィなフューネラルドゥームに慣れていると
若干音圧が物足りなく感じるかも知れない。しかしそこは、むしろThergothon的だとボクは解釈している。
ロングトーンのノイズやシンセ、ハーモニクスの響きを巧みに操り、時間をかけて徐々に盛り上げていく手法が素晴らしく、フィンランド産の濃さが
凝縮しているな、と感じる。

kamiko! ★★★ (2020-08-19 12:30:55)