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悪い悪魔さんの同意された発言一覧 1-8
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悪い悪魔さんの同意された発言一覧 1-8



DISENTOMB - The Decaying Light ★★★ (2020-08-07 10:03:28)

2nd以降のImmolationとDisgorge(us)を合わせたようなデスメタルです。
リフやメロディの一つ一つはそれほど斬新なものではありませんが、Immolationの退廃的デスメタルとDisgorgeのグロテスク突貫ブルデスを掛け合わせるという発想は素晴らしいと思います。
クオリティはかなり高いと思いますし、曲の区別はつきにくいですが、アルバムを楽しんで聴き通せます。
基本スピーディなブルデスナンバーが並んでおりますが、何曲かスローナンバーも入ってます。
雰囲気重視のデスメタルは僕の守備範囲外なのですが、この作品に関しては悪い印象を持ちませんでした。
スローナンバーは情報量が少ないので、物足りなく感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、僕は好きですね。
音質も程よくて、綺麗になり過ぎず、劣悪でもない絶妙なプロダクションです。
Disgorgeタイプの単音ズクズクリフ(とボーカル)が楽しめるかどうかで評価が大きく変わりそうなので、Disgorgeを聴いてからの方が理解しやすいかもしれません。
Immolation的なあの暗黒世界もなかなか人を選ぶので、Immolationも先に聴いた方がいいと思います。(1stはフツーのオールドスクールな作品なので、暗黒世界を創造し始めた2nd以降の作品を聴くといいと思います。ちなみにファンの間では4thが最も評価が高いようで、この作品から入るといいかもしれないです)
DisgorgeとImmolationを合わせたデスメタルって一体どこに需要があるんだ?と思ってしまいますが、出来たものは大変優れているのでオススメですよ!
暴虐なブルデスを求めても、キャッチーなブルデスを求めても肩透かしを食らうような、マニア受けしかしない作品ですが笑

同意者: kamiko!


GORGUTS - The Erosion of Sanity ★★ (2020-08-07 14:04:38)

次作で化けて有名になったこのバンドですが、僕は今作の方が好きですね。
音楽というのは、違和感と退屈が最大の敵であると思うのですが、このバンドは割とそういったフレーズが多くて長時間聴くのが辛いです。
2曲目のピアノのイントロが終わってからのギターリフが正に違和感&退屈なフレーズで、こういうところがあまり好きになれないんです。
次作で更にこの違和感&退屈な方向に振り切ったので、アララ...と僕は思ってしまいました。
テクデスとブルデスの混沌とした世界観は素晴らしいのですが、余計なものが混じっている感じがします。
コード感が薄く、単音でメロディを出してくるのでそこもアレンジ不足というか、物足りない感じがしますね。
スピーディでブルータルなリフに関しては素晴らしいとしか言いようがありません。
もっとこの方向性のリフを使えば良かったのになぁとちょっと惜しい気持ちになります。
ただし、誰にも注目されない平凡なバンドで終わったでしょうが笑
奇抜さだけで勝負するような音楽ってあまり好きになれないので、地味でもいいから曲の中身を重視して欲しいものです。
後にDeeds Of Fleshが4曲目をカバーしているので、ブルデス又はオールドスクールファンにはこのアルバムまでの作風があっているかもしれません。
上の方がおっしゃる通りキャッチーさがないので、特徴がないと感じるかもしれませんが、このアルバムの段階では良いデスメタルをやっていたと思います。(前述した通りズッコケるような違和感フレーズが飛び出すことを除けば...ね)
この殺伐とした(ジャケ絵のような)世界観はホントに素晴らしく、この方向で続けてくれたらなぁと思っちゃいます。
ハーモニクスを織り交ぜたリフや、単音でグチャクヂャ音が動くリフ、無機質なトレモロリフは後のブルデスに影響を与えたと思います。(DisgorgeやDeeds Of Fleshの描こうとするブルデスのビジョンと被る)
似ている作品としてはSuffocationの1stやImmolationの1stが挙げられると思います。
んーいや、やっぱり似てないか...。
あまり良い印象を持たないズッコケリフを除けば、良い作品だと思うので興味がある方は買ってみてはいかがでしょう。
この作品までのGorgutsを支持するファンは結構いるようなので、Obsauraが合わなかった人もチャレンジしてみると案外イケるかもしれません。
事実退屈なリフもある反面、カッコイイリフもたくさん入ってますし。
あと、泣き叫んでいるようなグロウルも素晴らしいと思います。

同意者: kamiko!


HIDEOUS DIVINITY ★★★ (2020-09-11 21:37:38)

イタリア産のブルデス。
3rdと4thを聴いた限りの感想になりますが、ご容赦ください。
Fleshgod ApocalypseやHour Of Penanceなどど並んで、イタリアのブルデスシーンを支えているバンドです。(Fleshgod Apocalypseは最早ブルデスの枠からはみ出てますが...。)
元Hour Of Penanceのギタリストが結成したバンドで、それとなく似てますが、目指す音楽性は違うように思います。
アクが少なく、音質も小綺麗で、ドラムがバカ速い点はこれぞイタリア産ブルデスといった感じではありますがね。
曲は音の多さから迫力はありますが、キャッチーというか印象的なフレーズは控えめで、意外とハードルが高いアーティストかと思います。
なので、聴いていて悪い気がしないという点では優れたアーティストではありますが、曲の区別がつきにくいのが弱点かと思います。
しかしデスメタルは然程キャッチーさを求められるジャンルではないので、大した欠点でもないですかね。
雰囲気を演出するフレーズ(コードストロークやアルペジオなど)が良く出てくるのが他のバンドとの違いで、人によってはコレが退屈かもしれません。(僕もあまり好きではないし、それをやるくらいなら刻んで欲しいと思ってしまう)
しかし、リフはなかなか良く出来ており、メロディックなフレーズの使い方や曲展開は流石としか言いようがなく、インパクトの面ではやや弱いですが、実力のあるアーティストだと思います。
触れてませんでしたが、ボーカルも迫力がありめちゃくちゃカッコいいです。
高低を使い分けるタイプで、デスボイスにしては表現が豊かだと思います。
インパクトや、リフの「強さ」を重視する方には物足りないかもしれませんが、とても高品質なブルデスをやっているバンドで僕は大好きです。

3rdと4thはブルデス好きの中ではそこそこ話題になった作品で、個人的には最新作(2019)の4thがおすすめです。
3rd(Adveniens)より更にクオリティが上がっており、とても気に入ってます。

余談ですが、2019年はBlood Incantationがデスメタルの枠を超えて話題になりましたよね(ポップスのアルバムなんかと並んで紹介されていた)。
しかし個人的にはHideous Divinityの方が優れた作品をリリースしたと思いましたし、アレの評価のされ方には少し違和感を覚えました。
Blood Incantationが良いなら、何故このアルバムも同様に評価されないのかと疑問に思います。
やはりデスメタルというのは、デスメタラーにしか分からない部分があるのかと、ポピュラー音楽のリスナーとの壁を感じました笑

同意者: GOD


IMMOLATION - Atonement ★★★ (2021-07-16 15:10:09)

デスメタルの大ベテランバンドImmolationの10th、Atonement。
ゲロが出るくらい素晴らしい。このバンドの作品を全部持ってるわけじゃないのですが、こいつは最高傑作なんじゃないかと思わせる程です。
このバンドの2ndと4thが僕は苦手でこのバンドは自分には合わんなぁと思っていたのですが、ふとしたキッカケで今作を買ってみたら、あまりのかっこよさに感動しました。
いやぁ、こいつはマジでおすすめですよ。
2ndや4thの頃に比べてわかりやすいメロディがリフに含まれるようになったおかげで、音楽的な感触はダークなまま、より感情移入がしやすいようドラマチックに曲が仕上がっています。それに最後まで気分を萎えさせるような捨て曲がないので、圧倒的迫力で押し寄せてくる劇的音楽世界に没入することができ、気持ちよくアルバムを聴き通せます。
ネットのコメントを見ると前作より少し評判が落ちるようですが、僕はいかんせんその前作を聴いてないのでそこは何とも言えません。
いや、しかしあれだけ苦手だったImmolationがこんなにかっこいいとは思いませんでした!参ったぜ、このヤロー!
ちなみにこれと同時期に3rdと5thも買ったのですが、これらも僕が苦手な2ndと4thと路線が少し異なっていたので、このAtonement同様すんなり受け入れられる作品でした。
そうなると逆に何故、2ndと4thは苦手なんだということになるのですが、リフのメロディの問題かなと思ったりします。2ndと4thのリフってメロディが無機質なものが多いので、そこが僕の苦手とする部分かなと思っています。あとは和音のこともあって、3rdと5thは4thに比べて変な和音を使う場面が少なく、3度やオクターブ、パワーコード、単音のリフが多い気がするので僕が馴染みやすかったのはこの部分も関係してるかなと思いました。
ま、このAtonementは和音リフめちゃ多いですけどね。でも変なコードは少ないと思います。音感皆無の僕が言っても説得力がないのですが...。

同意者: kamiko!


IMMOLATION - Kingdom of Conspiracy ★★★ (2021-07-28 11:42:26)

少し前にAtonementのコメントを書いた後、この作品をすぐに注文して早速聴いてみました。
やっぱりいい!
Kamiko!さんがAtonementのところでおっしゃっていた通り、モダンな音質のせいかこのバンド特有の閉塞感は薄いし、煌びやかになり過ぎている印象も持ちますが、音楽の芯の部分はブレていないと僕は感じました。
ただAtonementとは微妙に作風が違っており、Atonementほど邪悪で荘厳な空気は漂っていません。このKingdom of ConspiracyはそういったImmolation特有のアトモスフィアを意図的に抑え、あえて無機質な凶暴性を剥き出しにした作品だと僕は感じました。
というのもこれの前のMajesty and Decayという作品は邪悪ムード全開の作品だったと僕は思うので、今作はそれとは同じにならないようにあえて路線を少し逸らしたのではないかと思います。なのでimmolationにしては珍しく純粋なブルータリティだけで押してくる作品になったのだと思います。
そう考えると、今までの邪悪オーラ全開のImmolationが好きだった方には合わないというのも分かる気がしますね。
ただ、僕はImmolationを聴くのは完全に後追いなので、このバンドの特定の時期に思い入れがあるわけでもなく、先入観のないフラットな気持ちでこの作品を聴けたから好印象に受け取れたのだと思います。
それに今までに比べて邪悪な空気が薄いというだけで、やはりこれはImmolationだというオーラは変わらず放っていると僕は思いました。
個人的にはImmolationを初めて聴くなら評価の高い初期作より、このKingdom of Conspiracyか次のAtonementの方が分かりやすくて入りやすいのではないかと思います。

同意者: kamiko!


MALEVOLENT CREATION - The Ten Commandments ★★★ (2020-08-07 13:20:09)

アタマからケツまで隙がないアルバムです。
確かにエクストリームなデスメタルを求めると物足りないかもしれませんが、別にデスメタルって激しさだけが全てではありませんから、あまり気にならないです。
CryptopsyやDisgorge、Slipknotのメンバーがこのバンドから影響されたと言っているように、後続のデスメタル、エクストリームメタルシーンに多大な影響を与えたバンドだと思います。
リフの一つ一つがこれぞデスメタル!!という感じでたまらんのです...!!
特にトレモロ(刻み)リフの使い方がデスメタルのお手本のよう。
おそらく後のバンドはここら辺のリフの組み立て方に影響されたのだと思います。
このアルバムで聴かれるリフは、今やみんなが使っていて著作権フリー状態ですね。
ボーカルスタイルもギターリフもドラミングも全てが、今のデスメタル(またはエクストリームメタル)の基礎になっている気がします。
デスメタルのパイオニアとしてはDeathやMorbid Angelなどに功績がありますが、このバンドはデスメタルの様式?を固めた存在だと僕は思ってます。(交響曲の道を切り拓いたベートーベンと、交響曲の型をかっちり決めてしまったブラームスみたいなものか。クラシックにわかだから、的外れな例えかもしれない...。)
リフ又はメロディの作り方、曲構成、全てが今のデスメタルの基盤となってます。
それとMorbid AngelやDeath、Deicideなんかのデビューアルバムは青臭く、洗練されきってないものが多いのですが、このバンドの場合、最初から完成されてます。
やりたい事が決まっていて迷いがなく、明確なビジョンを持っていたんでしょうね。
音質はやや古臭いので時代を感じますが、この年の作品とは思えないくらいクオリティが高いです。
同年にSuffocationがあの伝説のデビューアルバムをリリースしていますし、91年にしてデスメタルというのはスタイルが固まってしまった印象があります。(あとImmolationもデビューしてるな。すんごい年だね、91年)
僕はこの作品が好きすぎるので、今更冷静に評価なんか出来ないくらいなのですが、初めて聴いた時はさほど良いとは思わなかったので(皆さんがおっしゃる通り地味だと感じた)、理解するには少し時間を要するかもしれません。
しかし、デスメタルをたくさん聴いていけば(僕はそんな多く聴いてるわけじゃないが)、良さが分かると思います...多分ね。
あと、この手の音楽はインパクトが重視される傾向にあるので、インパクトの面では少し弱いこのバンドはあまり評価されないのも必然なのかもしれません。
色々聴けば、インパクトや耳馴染みの良いメロディなどが無くとも良い音楽が成り立つ事が分かると思いますし、その時にはこのバンドの素晴らしさに気づけると思いますよ。

同意者: kamiko!


MEKONG DELTA - Tales of a Future Past ★★★ (2022-01-10 15:59:31)

変態スラッシュMekong Deltaの2020年作です。
僕はこのバンドの作品はKaleidoscopeまでしか聴いておらず、近作は全く聴いていないのですが、昔から芯の部分は変わっておらず安心しました。
だがしかしですね、アルバムの途中に挟まっているLandscape2やWhen All Hope Is Goneなどのクラシック、オーケストラ風の曲がイマイチで、個人的にこれらはいらないかなと思いました(最後のLandscape4は中々良いのですが)。
というのも、色々なクラシック作曲家(主に近現代)から影響を受けているらしいラルフですが、クラシック音楽の作り方が分かっていないのか、どうにもクラシック、オーケストラ風の曲はツメが甘いように感じます。
これは昔のアルバムでも同じで、元々あるクラシック曲のカバーは原曲が良いからそこまで残念感はありませんが、オリジナル曲のストリングスやオーケストレーションを取り込んだクラシック風の曲はどれもイマイチだった印象があります。
もう少し、メロディの作り方やハーモニーの勉強をすれば良いのにな、と思いました。僕がMekong Deltaの音源を聴いた限り、インタビューなどでクラシックがどうたらと語っているラルフですが、まともに和声の勉強をした人にはとても思えません。
まあ、僕はあまり近現代のクラシックを聴かないので、そこらへんのところを掴みきれてないのかもしれませんが。
ただ、近現代のクラシックを聴いたならもっと面白く音を重ねると思うんですよ。
ストリングスやオーケストレーションの使い方があまりにもつまらないし、ハーモニーも凄く薄いので、和声やクラシックの勉強がんばれ、ラルフ!って感じです。
しかしですね、いつもの奇数拍子、混合拍子をバリバリ使ったメタルチューンは流石の出来でこれらの曲はとてもかっこいいと思います。
それだけにクラシック風の曲が余計に邪魔に思えるんですよね...。
あと、Mekong Deltaのメタルチューンを聴くと、クラシックとかなんとかよりRushの影響の方が強いと感じるのですが、ラルフはRushを意識しているんでしょうかね?
ボーカルに関しては昔より上手い人になっていますが、ラルフのメロディセンス、というかメロディの作り方が良くないので、上手く活かせているようには思えませんね。
このダメダメな歌メロのせいもあってほとんどの曲が印象に残り難くいものになっていると思います。特に8曲目はボーカルメインの曲なのですが、メロディも伴奏もつまらなく、酷い出来だと思っています。9曲目も同じくボーカルメインの曲ですが、8曲目に比べてマシな出来だと思います。ただエレキギターは入っておらず、最早メタルじゃないので頂けない部分はあります。
てことで、品質は昔から変わりなくいつものMekong Deltaといった感じです。なので今までの作品が好きな方には抵抗なく受け入れられる作品だと思います。
ただ前述した通りクラシック風の余計な曲があるため、密度はDance of Deathには敵わないかな、と思います。
それでもこのバンドが好きなので星3つつけちゃいます。

同意者: kamiko!


NOCTURNUS | NOCTURNUS - The Key ★★★ (2021-07-30 13:30:43)

90年でこれを作ったのかぁとビックリする作品です。
デスメタルにキーボードを持ち込んだことや、デスメタルというカテゴリでコンセプトアルバムを作ったことなど、その当時にしてみれば革新的な要素が多く含まれています。
スペーシーなキーボードと弾きまくりのギターは上手くマッチしていますし、キャッチーなリズムを叩き出すドラムとボーカルも素晴らしく、とにかく聴きどころが多いアルバムです。
ギターリフが前面に出てくる感じではなく、全体的なアンサンブルで聴かせるようなところはありますが、あまり気になりません。
ただ、アルバムを最後まで聴くのは少ししんどいと感じました。密度が濃すぎるんで、最後まで通して聴いたらヘトヘトになります。
あとは大体の曲にスペーシーなイントロがついてるのですが、それが少しうざいと感じる事もあります。なんというかスペーシーなイントロが入るたびにアルバムの流れや勢いがリセットされる気がするんですよね。
しかしそんなのはほんの些細な欠点なので、とても優れている作品には変わりないと思います。
そしてなんといってもこのジャケですよね。何ですか、このダサいメカは!

同意者: kamiko!