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悪い悪魔さんが同意した発言一覧 1-5
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IMMOLATION - Atonement
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IMMOLATION - Here in After
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MALEVOLENT CREATION - The Ten Commandments
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SOLSTICE - Solstice
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SOLSTICE - Solstice
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悪い悪魔さんが同意した発言一覧 1-5
IMMOLATION - Atonement
米国産デスメタル2017年作
デスメタル全盛期頃にサタニックデス路線を追いかけていると必ず出会うバンド、特にINCANTATIONにハマったボクとしては、そのホンモノ感には一歩足らないが
閉塞的な質感のギターサウンド自体はINCANTATIONに劣らずといった感じで、無機質なこのギターの音像はこの時代では双璧といった印象を持っている。
とはいえ、そもそも米国産はあまりゲットしないので、初期作品以外は所持していない。また、何故か評判のいいKINGDOM OF CONSPIRACY (2013年)は
ボクには全くフィットしない。初期の閉塞感が薄れて、煌びやかになり過ぎな印象で、米国産デスメタルのボク的ランキングはかなり下がってしまった。
が、この作品は、煌びやかな感じが残されているところは仕方ないにしても、初期に感じた魔性・無機質なスタイルが蘇った好盤である。
このバンドはギタリストのRobert Vigna色が強いので、もう一人のギタリストがチェンジしているところがどれほどの影響があるのかわかりづらいが
少なくとも米産デスメタルに疎いボクがこの盤リリース当時に注目せざるを得なかった点は、ギタリストにAlex Bouksが名を連ねているところである。
この人は一時期INCANTATIONを支えたギタリストでもあるが、その固有の魅力が大御所バンドで際立っていたかというと微妙ではある。
このギタリストはGOREAPHOBIAというバンドの創始者であり、ダサさとホンモノ感が紙一重にあったそのB級スタイルにデスメタル愛を注いだ過去がある。
GOREAPHOBIAの底辺の世界観を色濃く感じるTOMBを経て、更にRUINOUS(隠れたオススメ盤)といった古学校愛を強く感じさせるバンドを経て、このIMMOLATIONに
参加しているところは、B級デスメタルフリークとしては、一体どんな音楽性になっているんだろうと興味津々、とてもワクワクするのだ。
アツく語ってみたが、このギタリスト加入で音楽性がAlex Bouks色に変化したかというと、メインのRobert Vignaのアクが強すぎて何とも言えない感じではある。
INCANTATION時代同様に、影の支え役のポジションなのかも知れないが、前作に比べマイナーチェンジ&過去作に若干回帰したスタイルの一旦を担っていると
感じるところがある。このサウンドは初期作品に真性さが加わったと思わせる感触があり、初期IMMOLATIONというよりは初期INCANTATIONのスタイルがツボだった
人のストライクゾーンじゃないかなと思う。
kamiko!
★★★
(2021-07-17 00:49:49)
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IMMOLATION - Here in After
米国産デスメタル1996年作
同時期の気持ち悪い旋律を武器に表舞台で活躍するデスメタルと比べて、かなり地味に聴こえるのは、一本調子で展開下手な固有のスタイルのせいだろう。
このサウンドは、印象に残るメロディやキャッチーでドラマチックな展開とか絶妙なギターワークとか、そういった次元で語るサウンドではない。
そういうコマーシャルな茶目っ気を排除したところが大きな魅力で、真っ黒な、閉塞的なギターの重低音とドラム乱打の塊が渦となって襲い掛かる様を
堪能するためのデスメタルだ。濃いアングラ臭を漂わせ、黒い塊となって暴れ回る音像からハーモニクスが飛び道具のように突き刺す、濃厚な魔性が魅力だ。
その作風に惹かれるが、そもそもそういう一本調子な音楽性であるが故に、この作品以降の類似した作風が受け入れられず、また、キャッチーさが加わると
尚更敬遠したくなる。ボクにとっては同時期の同路線INCANTATIONは、より凄みを増して進化していった分、溝を開けられたという印象を持ってしまい
この盤までは愛聴盤だったが、それ以降は離れてしまった。
kamiko!
★★★
(2021-09-05 23:52:53)
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MALEVOLENT CREATION - The Ten Commandments
米産オールドスクールデスメタル1991年作
処女作なのに圧倒的なクオリティを誇る名盤。このバンドは、ボクよりも一緒にバンドをやっていたドラマーが激ハマりして
一生懸命コピーしていたのがとても懐かしい。当時のフロリダデスメタルでは個性という点でDeath、Morbid Angel、Obituaryの方が
ストレートに受け入れやすかったのかも知れない。ただし、リフ構成で一線を画していたこのバンドの凄みはスルーされている感がある。
当時ボクはCoronerに激ハマりしてバンドを組んでコピーしていた時代だと思うが、Coroner、Malevolent Creation双方に共通するのは
3拍子、6拍子という、刻む数が3で割り切れる数のリフを積極的に取り入れている点だ。ベーシストだったボクとしては、こういう
リフを弾きこなすために3本指奏法を志すキッカケになったが、テンポ的にCoronerはかろうじてついていけてもMalevolent Creationは
そのスピード感とキレについていけず、早々に諦めた。3拍子と4拍子をハイスピードで巧みに使いこなす独特のリフは、当時はかなり新鮮だった。
物足りないというレビューもあるようだが、疾走感とドゥーミーさの双方を取り入れ、一聴してMalevolent Creationのリフだと判る独特な癖が
病みつきになる名盤だ。ただ、ボクはこの時代以降、疾走感を排除したよりドゥーミーな路線に徐々に傾倒していくので、この盤にハマって以降は、
同じフロリダデス勢では、Death、Obituaryの方にハマっていった。
kamiko!
★★★
(2020-08-07 21:31:24)
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SOLSTICE - Solstice
スラッシュ・メタルの名盤の多くは80年代に発表されているわけだが、個人的には、ジャンルの勢いに翳りが見え始めた90年代に、それでも流行に左右されることなく(もしくは流行と折り合いをつけつつ)生み出されたスラッシュ・アルバムの数々にも非常に愛着を感じており、アメリカ出身のSOLTICEが'92年に発表したこのセルフ・タイトルのデビュー作(エド・レプカが手掛けたジャケット・アートワークが○)も、そうした中の一つ。
デス・メタルの聖地、フロリダはMORI SOUNDスタジオにおいてレコーディングされているだけあって(エンジニアにはスコット・バーンズ)、音作りに関しては同スタジオの流儀に忠実に則っている本作だが、ハードコア方面からの影響も垣間見える野太い濁声Voや、ジャーマン・スラッシュ・メタルばりの音数の多さで刻まれるリフ&リズム、それに時折ハッと耳を捉える流麗なフレーズを奏でるGソロ(3曲で名手ジェイムズ・マーフィが客演)とが、緩急を効かせつつパワフルに畳み掛けて来るサウンドに、デス・メタル的なヘヴィネスや粘着性はあまり感じられない。KREATOR風味の切っ先の鋭さを誇る⑧なんて、彼らが標榜するスラッシュ・メタル(ハードコア+ヨーロピアン・スラッシュ÷フロリダ)が高いレベルで結実した名曲ですよ。
リリース当時、本作に対する雑誌等の評価は芳しいものではなかったが、そのお陰で(?)バカ高いプレミアが付けられる事もなく、現在でも比較的容易に入手可能ゆえ、未聴のスラッシャー諸氏は是非お試しあれ。
火薬バカ一代
★★
(2011-06-30 06:49:32)
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SOLSTICE - Solstice
国内盤はテイチクからリリースされたマイアミの4人組による1st。ハードコアテイストも搭載された質の高いスラッシュサウンドは攻撃性を緩めいない高速ビートを中心に、疾走感を煽る楽曲のオンパレードとなるのですが、画一的にならぬよう巧みに変拍子を盛り込み、切れ味鋭いリフワークと狂気を孕んだパフォーマンスは圧倒的な破壊力をもっています。一貫したスタイルから生み出される丹念に構築された楽曲はソリッドにシェイプされ出サウンドメイクと供に、時代性を巧みに飲み込み新旧入り混じった魅力を感じさせるのが面白いですね。全9曲35分にも満たないランニングタイムに物足りなさを覚える趣をあるかもしれませんが、高速ナンバー満載のスラッシュを聴くのには丁度よい尺かと思いますよ。
失恋船長
★★★
(2016-01-15 14:16:15)
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