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NEVERTHELESS (1994年)
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NEVERTHELESS
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解説 - NEVERTHELESS
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2020-07-23 02:10:25)

80年代から数々のアーティストとコラボして腕を磨いたアメリカ人シンガー/ソングライター、ブレット・ウォーカー。本作はALIASに提供したバラード“WAITING FOR LOVE”がTOP10ヒットとなったことで業界内において各段に知名度を高めた彼が、作曲のみならず、自ら歌い、殆どの楽器もプレイするマルチ・アーティストぶりを発揮して、’94年にスウェーデンのEMPIRE RECORDS(日本ではゼロ・コーポレーション)から発表した1stソロ・アルバムです。ちなみに北欧圏では結構なヒットを記録したのだとか。
本作で聴くことが出来るのは、キャッチーなメロディと美しいハーモニーを纏って弾む大陸産ハードポップ・サウンド。爽やかさと暖かみを増幅するアコースティック・ギターが有効活用された収録曲は、ジム・ピートリック、ジョナサン・ケイン、カール・ディクソン(CONEY HATCH)といった手練れのソングライター勢が共作者として名を連ねていることがその完成度の高さを担保する通り、乾いた哀愁が心地良い①、嫁さんに捧げられているお惚気ナンバー②、シングル・カットされなかったのが不思議なぐらいフック満載の⑪等々…と、聴くほどに味わい深さを増していく名曲・秀曲が揃っています。
何より驚かされるのはブレットのシンガーとしての実力で、例えば彼の熱唱が楽曲が醸し出す切ないフィールに拍車を掛ける⑥なんかを聴くと、シンガー一本でも十分食っていけるんじゃねえかと思わずにはいられませんよ。
ソロ作の日本盤がこれしかリリースされていない(しかも廃盤)ことと、そして'13年にもたらされた早過ぎる急逝の報がつくづく惜しまれます。




2. 失恋船長 ★★★ (2021-04-27 19:06:57)

国内盤は我らがZEROコーポレーションからもリリースされている、ソングライターとして活躍していたブレット・ウォーカーのソロアルバム。
元々ミュージシャン志望の彼、満を持してのソロデビューを言いたいのですが、時代は1994年です。そんな時代に、爽快なメロディが映える普遍的アメリカンロックで勝負とは驚きですね。
そしてこれほどの質の高さを有しながら、スウェーデンのEmpire Recordsと日本だけの地域限定リリースと言うのが残念です。スタン・ブッシュ、ジョナサン・ケイン、ジム・ピートリックらも協力に駆け付ける、彼の顔の広さ。①②⑨⑪では、ドラムとプロデュースにデヴィッド・プラーターまでもが参加となるのだから、その質の高さは折り紙付きです。勿論、ブレットが単独で書いた曲も魅力満載。
上手い唄とギター、何を聴かせたいかを明確に定めた音楽性は、ベタ中のベタですが、歌モノロックを愛する方ならマストな一枚と言えるでしょう。
正にベタ最強説を裏付けるような味わい深い一枚です。少々、商業寄りの為、気になるマニアもいるでしょう。でも、この哀愁のメロディにそっと寄り添う彼の歌声にキュンとさせられる瞬間は多々あり、ソフトなサウンドが続き、ハードなものにチェンジしようかなぁと毎回なるのですが、⑥の哀メロナンバー登場で気持ちも盛り返し、最後まで完走させられます。その余韻を引きずり⑦の頭の唄い方もエエのよ。
完全に掴まれるオープニングの①、そして②の流れに、歌メロマニアなら間違いないと確信するでしょう。バラエティ豊かな楽曲を用意して最後まで抜かりなく完走します。歌も上手い、ギターも弾ける、曲も書ける、アレンジの手腕ありと力のあるミュージシャンですよ。

2012年にようやく、Divebomb Recordsからリマスター盤が再発。しかも日本と同じでボートラ入りの13曲です。歌モノマニアなら手にとっても損はしないですよ。


余談ですが同じ名前のラップグループ?があるのでお間違いのないように。



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