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Deus Sterilis / Evangelium Nihil (kamiko!)
Comatose Vigil / Evangelium Nihil (kamiko!)


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Deus Sterilis / Evangelium Nihil

これでもかという程にテンポダウンした鈍重さを持ち、初っ端の狂気に満ちたギターハーモニクスを伴うリフが唸りを挙げた瞬間、秒殺される。
真っ黒でズブズブドロドロのギターの迫力が半端ナイ。この盤に収録される楽曲の中で最も濃いフューネラル感が漂う。
シンセとギターを垂れ流し、デスヴォイスが唸っているこのバンドお得意のスタイルだ。終始淡々とした楽曲であるにも関わらず
その重厚に積み上げられたコードが織りなす不協和は異様な緊張感を放ち、徐々に泥沼の暗黒地獄に飲み込まれていくのだ。

kamiko! ★★★ (2021-06-22 02:12:50)


Comatose Vigil / Evangelium Nihil

前作Fuimus, Non Sumus..(2011年)のクオリティが高すぎて、なかなか新作に馴染めなかった感じだが、やっと魅力に気付き始めた。
バンド名を曲名としたこの楽曲はかなり気合の入った真性フューネラルドゥームだ。前作の音響に比べ、ギターノイズの密度が高くなり
シンセのハーモニーもより作り込まれている。聴いた当初は作り込み過ぎな印象を持ったが、今はそうは思っていない。
激遅垂れ流し系フューネラルドゥームバンドでは、コマーシャルな凄みを排除した真性さがあり、トップクラスのクオリティにある。

kamiko! ★★★ (2021-06-22 01:55:50)


Evangelium Nihil

ロシア産フューネラルドゥーム2018年作
前作「Fuimus, non sumus...」(2011年作)は渾身の作品で、当時ボク的にはナンバーワンのフューネラルドゥームだった。
バンド名がComatose Vigilから、Comadose Vigil.A.K.に変わり、更なる進化を遂げるか・・とかなり期待した作品。
方向性や凄みは前作同様で、安心のクオリティの高さ。ただ、前作よりも手の込んだ作品を作ろうとするあまり、
本来フューネラルドゥームが持つ淡々とした雰囲気が若干失われ、前作よりも起伏の富んだ作風になっている。
また、突き刺さるようなギターのハーモニクスは若干控えめになったのが残念。クオリティは高いが、ボクは前作の方が好み。
次作での進化にかなり期待はしている。

kamiko! ★★★ (2020-05-17 20:02:44)