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Broken Heart (1981年)
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Broken Heart
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解説 - Broken Heart
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1. 失恋船長 ★★★ (2024-05-14 03:16:45)

LAZY解散後。ミッシェルはソロシンガーへ転向。早速アルバムをリリースしてきました。アナログ盤のA面にあたる5曲はオリジナルソングを収録。濱田金吾、茂村泰彦、山中裕司、小室良、そしてLAZYから④はポッキーが、⑤はファニーが提供というサプライズもあり、喧嘩別れではない、人選の選択の違いということを明確にしましたね。
後年NHKの音楽番組で赤裸々に語るアイドルで売れて浮かれた自分、そしてソロ後は鳴かず飛ばずのドサ回り人生。ラウドネスの成功を喜びつつも、完全に遠い世界に行ってしまったと感じた影山ヒロノブのミュージシャン人生は、その後のアニソンしんがーとしての飛躍ぶりに全てが結実しているでしょう。
本気で一つのショーとして大観衆を呼び込めるイベントを手掛ける影山の成功する姿も。彼の人間性の素晴らしさである。調子こいてソロになるも大コケした経験が全て糧に人間力を強めた結果があるからでしょうね。

今作には、そんな若いアイドル出身の歌手が、男らしさを前に出しロック風味のある楽曲を熱唱。後半は外国人アーティストのカヴァーソングとなります、⑥はショーケンがいたテンプターズもヒットさせたThe Grass RootsのLet's Live for Today、松田優作が出てきそうな雰囲気がありますよね。歌詞の世界観は共に原曲とは違いますよね。

⑦Leon RussellのTight Ropeですがオリジナルのイメージが強すぎて昭和歌謡風味が上手くいったとは言えませんが、日本人にはこちらの方がシックリくるかも宇崎竜童とか出てきそうな曲です。しかし影山ヒロノブの歌声は曲調にはハマっています。いい意味で肩の力が抜け、こもりがちのシャウトがないのもよかった。

原曲とはだいぶイメージが違う⑧David McWilliams のDays Of Pearly Spencerって日本で売れたんですか?この選曲は凄いですよね。マニアックです。もはや原曲です。ダン池田が指揮する姿が見えますよ。強引な昭和歌謡ナンバーになるも影山の歌声と曲調はマッチしている。20代前半のアイドルとしては大人過ぎる曲調ですよね。

I'm not in love と聴けばイメージするのは10ccですよ。影山がその名曲を手掛けるしかも日本語歌詞でね。オリジナルのように繊細なパートを大切にしていますが、オリジナルのイメージが強すぎるので、微妙な感じもしますが、そういうことを知らないで聴けば良いクロージングソングです。歌詞はだいぶイメージが違うな。

前半と後半でテイストは違うのですが、アイドルの歌としては大人過ぎる印象が強い。子供ながらにアイドルと言えばたのきんトリオである。そういうアイドルソングと比較しても渋すぎる。でも影山の歌声はけして楽曲に負けていない。

アニソン界では永遠の兄貴を慕われる影山ヒロノブ。数多くの成功を収めたのは、苦しいドサ回り時代があったからだというのは明白だろうが、今作には若き野望が秘められており、明星でグラビアやポスターになった栄光を忘れられない男の夢物語である。
私がイメージするアイドルソングとは違うがアーティスト影山ヒロノブの第一歩としては大いに評価出来るでしょう。

配信してくれー。もしくら影山さんが版権かって世に出せばいいのですが、やはり黒歴史なのですかね。




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