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Death Penalty (失恋船長)


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Death Penalty

元Cathedralのギャズ・ジェニングスが次に動かしたバンドがコチラ。勿論レーベルはRise Above Recordsです。バンド名はWitchfinder Generalの1stからでしょ、当然ドゥーム系を想像するのですが、もっとソリッドで勢いのある楽曲が目白押し、たしかにギャズのギターは、それっぽい様相ではあるが、ストレートに走り出すことで、ドゥームってかったるいよなぁと軽嫌いする人にも十分に進めることができるスピード感があります。
NWOBHMにも通ずる勢いとアングラ臭、そしてソリッドで骨太なギターリフから弾き出されるえぐみ、重金属サウンドを支えるのはリフワークに呼応するかのように、まとわりつく濃度のあるヘヴィグルーブが絡み合うことで独特の緊張感をうみだしている。ハードでクールなリフな合間を縫うように、繰り出される粘り腰のグルーブは、時に巨大な猛獣のように暴れ突進してくる。

基本、ギターが中心のシンプル路線と思いきや、見方を変えてみると景色も違って見えるのが面白い。そのバンドの尺度を操るのは、紅一点のミッシェル・ミコンの存在感によるところが大きい。妖艶な魅力を振りまきながら、オジーへの憧憬も感じさせる、節回しもハマっているし、女性ならではのキュートさも損なわれていない声は、個性的とは言えないが、このバンドの独自性を強めているのは確か、禍々しくも美しい闇の宴を主宰する、魔女の如き神秘的で妖艶なる、ドゥーム系サウンドかくあるべきなパフォーマンスで魅了してくれます。

結局、バンドは、このアルバムリリース後、程なくして空中分解したのだろうか?元々ギャズ以外はベルギー人、しかも同じバンドで活動している経歴ありです、なんだかミッシェルを売り出すためだったのか?勝手に深読みしているのだが、一枚で終わるのは惜しいバンドでしたね。

失恋船長 ★★★ (2020-04-06 21:25:47)