スウェーデン産ヴァイキング・パワーメタル2017年作 Manowarがモーレツに好きなんだろ、と言いたいコスプレ&メイクがツボの8人組によるど真ん中パワーメタル。 ステキなバンド名もさることながら、各メンバーには座右の銘がついており、全員のキャラが立ってて素晴らしい。 メインの女声ヴォーカル(Voice of the Valkyries)&男声デスヴォイス(Battle Cries)&サブキャラ的男声ヴォーカル(Tongue of the God) という3名のヴォーカルはそれぞれ個性的かつ高い歌唱力があり、非常にファイティング。特に女性ヴォーカルはハイトーンが美しく相当上手い。 トリプルギター(Guitar of Lightning、Guitar of Justice、Guitar of Steel)の演奏技術も高く、パワフルかつ華麗だ。 ちなみにベースはMighty Bass of Thunderous Glory、ドラムはAnvil and War Drumsという座右の銘を持つ。 PVを観るとわかると思うが、ヴァイキングな世界観が大好きということが物凄く伝わってきて全員仲良くて楽しそう。ユーモアも持ち合わせている。 ボクはこういうバンドに弱い。PV見た瞬間にゲットしてしまった。こういうバンド結構いると思うが、このバンドはコスプレも楽曲も演奏もレベルが高い。 拳を振り上げたくなるような男臭いコーラスが激アツで、血が滾り、大自然を駆け、甲冑を身に纏って戦いたくなる。 ストレートなパワーメタルで聴きやすい上、何か力が湧いてきそうな元気な気分になるので、朝の通勤途中の車で聴くには持ってこいのサウンドだ。
ボクは愛着や個性などトータルではKing of the Deadが最も好きだが、純粋に楽曲内容では、他の人たちが書き込んでるように、こちらの方がクオリティが高い。 録音状態は少しずつ向上しつつも、低音が薄目の録音は変わらず。過去作はそれがチープさの大きな要因なんですが、この盤はその録音状態が丁度良い。 ジャケが示す通り、Manowar的な世界観がより前面に出て、あの癖のあるヴォーカルがその世界にフィットしているから素晴らしい。 ミドルテンポメインの正統派エピックメタル、Manowar的世界観なジャケ、クオリティ高い楽曲、チープな録音がマッチ、これだけ揃ったら もうB級のダメバンドではなく、この路線の注目バンド最右翼ですよ!
米産ストーナーロック1995年作。 ボクはそもそも寒い音楽が好きなので、米国産ロックサウンドをあまり積極的にチェックはしないし Kyussを蒐集し始めた頃には既にQueen of the stone ageを先に聴いていたので 解散後数年以上経ってから、この盤から順々に遡って聴いたんですが、最も好きな盤はコレですね。 我が家にはドープスモーカー向けドゥームで濃厚に石化できる作品が多くあるので最近はあまり手に取る機会はないが 購入当時は結構ハマった。この盤はKyuss作品中、落ち着いた感じと、ストーナー要素がそこまで煙たくなり過ぎないところが むしろお手軽でクールでカッコいいと感じさせる。
スウェーデン産ヴァイキングメタル2002年作。 Bathory作品は初期作やOctagonのようなVenomによく例えられるアップテンポの作品と、破天荒なヘヴィネスによるヴァイキング作品がある。 ボクは後者こそがBathoryの真骨頂と思っており、ベストアルバムはHammerheart、次いでTwilight of the gods、そしてこのNordland2作品だ。 ちなみに、その次に好きな作品はBlood on iceである。全く受け付けない作品はOctagonあたりの、疾走するタイプだ。 次作のNordland Ⅱと共にマストな作品。壮大なヴァイキング大河ドラマを体験できる。 霊的なコーラス&シンセから入るイントロ、そしてタイトル曲でもある2曲目に突入する時点で、チューニングが合っているのかもアヤシイ極太ギターにノックアウトされる。 しかもこのリフはTwilite of the godsとほぼ同じじゃん!とツッコミを入れたくなるのを抑えつつ聴いていると、クォーソンの乗っけから音程を盛大に外しまくる歌が入り 気付くとその粗雑で大胆な、破天荒で野蛮な世界にのめりこんでしまうのだ。