米産メロディアスハード2020年作 アメリカンロックは基本聴かない。が、今年はVandenbergの新作をゲットしたり、一部気になる盤はある。 House of Loadsは、その音楽性から現在のボクのツボにはハマらないタイプだと思うんだが、Sahara(1990年)、Demons Down(1992年)に猛烈にハマり ヴォーカルのJames Christianの声が、青春時代に刷り込まれた感があり、この人の歌唱を聴くと無条件で懐古の情が沸き、血が滾り、血圧が上がる。 Demons Downの後に解散し、VandenbergらとManic Edenをスタートさせて、James Christianは作品を発表する前に解雇されたんですが、 もしコレがクビにならずに作品を出してたら、きっと追い続けてただろうと思う。また、12年のブランクの後に再結成されて狂喜したのも束の間 The Power And The Myth(2004年作)が思いのほか残念な作品だったので、ココでHouse of Loadsは見限ってしまった。 とりあえずDemons Downほどの名盤でなくてもいいので、普通にメロハーやって及第点以上だったらボクは満足なんだよ。 その後の作品は、なかなかいい作品もあったみたいだが、ゲットまではしていない。何かが違うんだよ、何かが。ツボにハマらない。 ということで、ヘンに奇をてらった作風は求めないので、普通にハードな作風でJames Christianが普通に歌ってればゲット、と思い、 期待通りの作風だったのでゲットしてみた。 このオーソドックスな感じ、ヴォーカルの味わい、コーラスとの絶妙な絡み、米産でありながらちょっとシットリした感じ、コレがいいんだよ。
こんばんわ。そのランキング 初期3作品、最新作、中期の最も邪悪な盤で5位までを占めて、Kingdom of Conspiracyが最下位という ものすごーぐシックリくる妥当なランキングだと思うよ。 近年のIncantationやMajesty and Decayあたりの濃さは、もうボクにはしんどくてクタクタになるからあまり聴こうとは思わないが Immolationの作品で、らしさがあって、オールドファンのノスタルジーを抜きにして、上質のクオリティの盤をチョイスするなら AtonementとMajesty and Decayだと思うよ。
ノルウェー産ブラック2018年作 初期作のコンピレーションアルバムA Return to the Isle of Menの雰囲気ある作品にハマった当時は 既にバンドは解散しており、特に他の作品を追いかけることもなく、この盤だけが愛聴盤だったが 再結成していることを知り、最近の作品をゲット。ブラックとは言っても、真性な高密度ブラックメタルではなく ブラックメタル的な要素を含むメタルサウンドといった内容にシフトしている。また、当時も感じられたヴァイキング的 な雰囲気も感じられ、この鹿ジャケのイメージがバッチリとハマる音楽性だ。 クリーンな声とブラック的ガナリ声を使い分け、落ち着いた雰囲気で味のあるサウンドを聴かせてくれる好盤だ。 こういう情緒のある作風がボク自身のツボということなので、刺激の強いブラック派にはオススメしない。
カナダ産メロディアスハード2010年作 ややプログレッシブロック寄りながらも、非常に聴き易い正統派なメロハー路線。1991年のデモ作品と、バンド名をSeven Yearsに改名した後の作品 を収録したコンピレーション作品だ。もはや入手困難で、海外で取り扱っているショップを見ても100ドルくらいが最安値だった。 かなりのポテンシャルを感じさせる内容のワリに、全く表舞台に出なかったのは、レーベルとの契約上の問題があったようだが、後にIN THE NAMEという バンド名で作品をリリースしている。唯一のフルレングスアルバムIn The Name(1995年作)は、これまた全くの無名のまま鳴かず飛ばずで消えてしまったが ボクはこの盤を心底惚れこんでおり、ゲットして25年経った今でも愛聴している。派手さの無い、どちらかというと地味な作品な上、ジャケやバンドロゴが微妙。 そういうことも含めて、他バンドの影に隠れてしまい、その素晴らしさがあまり知られることが無く、活動も終わってしまったのが非常に残念だ。 彼らのサウンドは、演奏のテクニックの裏付けがありながらも、決してトリッキーなリフや速弾きなどに偏らず、一部でプログレと言われながらも 派手に曲展開するような仰々しさがなく、聴き易い範囲で複雑な展開をする。濃厚になり過ぎない適度な哀愁を漂わせ、とても自然体で聴ける。 Kingsvane時代の楽曲の一部はIn The Nameの盤に収録されている。彼らのサウンドに興味があるなら、今でも簡単に入手できるIn The Nameをオススメするが 彼らのサウンドに感銘を受けルーツを辿るなら、Kingsbaneは必聴盤だ。ボクがゲットした頃はそこまで高騰してなかったが、まあ、100ドルは高いな。
米産ストーナーロック1995年作。 ボクはそもそも寒い音楽が好きなので、米国産ロックサウンドをあまり積極的にチェックはしないし Kyussを蒐集し始めた頃には既にQueen of the stone ageを先に聴いていたので 解散後数年以上経ってから、この盤から順々に遡って聴いたんですが、最も好きな盤はコレですね。 我が家にはドープスモーカー向けドゥームで濃厚に石化できる作品が多くあるので最近はあまり手に取る機会はないが 購入当時は結構ハマった。この盤はKyuss作品中、落ち着いた感じと、ストーナー要素がそこまで煙たくなり過ぎないところが むしろお手軽でクールでカッコいいと感じさせる。
スイス産スラッシュメタル1992年作 前作「CHOIR OF HORRORS (1991年)」から飛躍的にクオリティアップした、MESSIAHの音楽性の完成形を思わせた作品。 ジャケがより世界観に忠実なデザインになり、額に入れて飾りたくなるほど味わい深いアートワークに変化。 なんといってもこの盤の魅力は、硬派な最適な歪みを持つギターの音像にある。派手過ぎず、過去作のような特殊なギターサウンドではなく HM路線のオーソドックスな音像となり、そのギターが奏でる構築的な個性的なリフがより引き立つ。本来このジャンルに求められる魅力が 大幅にアップした印象だ。前作までのB級感が払拭されて、このジャンルのサウンドではトップクラスの味わいがある。 しかし、過去作までにあった、狂気をも思わせる突発的にエンジンがかかるような破天荒な勢い、特有のグルーヴ感がほんの少し影を潜めた感はある。 初期のアンダーグラウンド臭や滅茶苦茶に掻き毟る毒気は、クオリティの上がった録音状態により失われた。ただ、それを代償としたとしても MESSIAHの魅力や持ち味は決して失われておらず、破天荒さの喪失・粗雑だからこその魅力が喪失したものの、音響と楽曲クオリティが それを補って余りあると感じさせる。 前作同様に描く世界観が「救世主」ぽいところが良い。また、このバンドは面白い独創的なテーマの曲を多く残すが、この盤もしかり。 Living With a Confidence(自信を持って生きる),Alzheimer's Disease(アルツハイマー病)あたりの楽曲が、このバンドらしい味わい深さがある。