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SIX FEET UNDER (1983年)
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SIX FEET UNDER
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解説 - SIX FEET UNDER
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コメント・評価

Recent 50 Comments



1. 火薬バカ一代 ★★★ (2016-11-18 00:20:16)

日本の紫、アルゼンチンのRATA BLANCA、イタリアのVANADIUM、フィンランドのZERO NINE、イギリスのWHITE SPIRIT等々…。世にDEEP PURPLEの魂を継承するバンドは数多く存在しますが、SIX FEET UNDER(アメリカのデス・メタル・バンドにあらず)は「スウェーデンのDEEP PURPLE」と評されたボルレンゲ出身の4人組で、本作はその彼らが’86年に発表した1stアルバムに当たる作品です。
主役は「北欧のロバート・プラント」なんて呼ばれてたらしいビョルン・ローディン(Vo)の歌声と、その彼とBALTIMOORE等でも行動を共にするトーマス・ラーソン(G)の押しと引きを心得たGプレイ。時にスリリングに、時に軽快に駆け抜けて行くこの二人のパフォーマンスを基軸に、そこに濃厚なDEEP PURPLE風味を演出するピーター・オストリング(Key)の操るハモンド・オルガンが切り込んで来る本編は、もろパープル路線の①(Gリフも“SMOKE ON THE WATER風)にて幕が上がります。但し後に続くのはSURVIVORの“EYE OF THE TIGER”にインスパイアされたような③だったり、OZZY OSBOURNEが演りそうな(?)⑧だったりと、収録曲は結構バラエティ豊か。総合的な仕上がり具合は「良心的北欧メタル・アルバム」と呼べるものではないかと。それでも本作のハイライトが、バッキングがメロディアスに歌っているアップテンポの⑥、静と動のコントラストが劇的極まりない疾走ナンバー⑦という紫色が濃いめの2曲であることは疑いようがありませんけどね。
2nd『ERUPTION』と共に'94年にゼロ・コーポレーションがCD化してくれた国内盤が、現在でも中古屋に行けば比較的容易に入手可能ですので、是非ともご一聴下さいませ。




2. 失恋船長 ★★★ (2019-11-15 19:18:53)

活動期間が82年から85年までと短期間だった北欧の正統派HM/HRバンドの1st。我らがZEROコーポレーションからリイシュー盤が出た時は驚きましたが、ギターのトーマス・ラーションがグレン・ヒューズのソロに参加したり、BALTIMOOREにいたりと、その辺りの影響もありタイムリーなリリースだと思っていた。
こうして時代が過ぎ、この音を聴けば北欧のメタルシーンにおけるUFO、パープル、レインボースタイルと言うのが、いかに影響を及ぼしていたかが分かる。確かにEUROPEのヒットがスウェーデンのロックシーンにおける成功例ではあるが、あのスタイルが北欧の全てではないと言うのを如実に物語っていますね。
今はいないでしょうけど、80年代とか90年代には、EUROPEが北欧メタルを作ったみたいな大ウソをコキまくる輩が沢山いましたのでね。

コブシを回すように濃厚な味付けのギターも懐かしい、ヘタウマ感の強い歌声も凄くいい、全体に漂うイモ臭さというか、垢抜けないB級感に堪らなくフィットしている。その魅力が爆発するのが⑥⑦という演出も熱い。

ワタクシもZEROからリリースされるまで知らなかったのだが、このようなバンドが北欧には沢山いたんだと予見させられた瞬間に、かの地のアングラメタル探究の旅に出る決意をさせられました。歌心と魂を焦がすロック魂、それは⑧のような曲にも凝縮されているように感じます。北欧風味とブルージーなロックテイストの融合、コンパクトな展開の中に旨味を閉じ込めるのが上手いバンドでしたね。初見で聴いたときよりも、オッサンになってからの方が体に染み込んできます。このタイム感こそ、当時のロックシーンを体感出来るサウンドなんだろう。知らず知らずに、ワタクシも旬の音楽に浸食されているんだな。と感じましたね。グランジ以降のロックって変わったもんなぁ。



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