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Termination Shock

オールドスクールを愛するカナダ産の若手バンドによる2枚目。前作同様のタコ怪人ジャケ&NWOBHM直系のトラディショナルスタイルに涙と、寸分の狂いなく往年のスタイルを踏襲。テクノロジーに頼り過ぎない録音環境もロックバンドかくあるべきな姿勢を感じさせ、かつて群雄割拠ひしめき合い隆盛を極めんとしたメタルサウンドを披露。
メロディ成分多めだが徹頭徹尾、貫かれる鋼鉄魂満載の音楽性に嘘偽りは一切なし、時代や売れる事への忖度なしサウンドにグッときます。勿論、今の感性を通り抜けたスタイルですので、ヴィンテージ臭でお茶を濁すようなバンドではありません。
大衆性もそこそこに、伝統を受け継ぐ哀愁のスピードサウンド、日本人好みの展開も多く、正統派スタイルを求めるマニアの救世主となるバンドでしょうね。
この手のスタイルは、模倣的なものであり、視聴感は高いのにどうしても飽きのサイクルが早い。人によっては、尚更でしょうが、今の若い人には、古典として知ってもらいたい音ですね。こういう既存のスタイルが時代を切り開くとは思えないが、ヘヴィメタルの根幹とも言える音楽性が廃れるのも、おかしな話なので、今の時代をブリブリと活躍するのは至極当然な事と思える。侮るなかれ現代のトラディショナルサウンド、その旨味を多くのマニアに味わってほしい。

失恋船長 ★★★ (2020-05-17 14:21:03)


Traveler

今年の2月にデビューアルバムをリリースしたカナダ産NWOTHMバンド。憂いのある沸騰型ヴォーカルに、回転するリフワークとNWOBHM印も満載なのだが、湿り気のある泣かせのメロディがシャープに切れ込んできたりと、メジャーロックバンドにありがちな売れ線志向など排除したマイナースタイルは、既に一級品の出来栄えを誇り、先人達から受け継いだアイデアを堅守するサウンドは、オールドスクールマニアのみならず、これからの若い人たちにもスタンダードなへヴィメタルの様式として楽しんでもらえるでしょう。重量感を残しつつもキャッチネスさを散りばめたハードサウンドの旨味、攻撃性と疾走感が極端に振り切らないバランス感覚、へヴィメタルの世界観を総括したように、方向性をギュッと絞り込んでいる為、全編に渡り耳に残ります。
とはいえ、この手のスタイルはやり尽くされた感も強い、ファーストインパクトは強めだが、飽きのサイクルも速めなのが欠点だが、大昔からずっと、この手の正攻法で迫りまくるバンドを聴いてきた身としては、体中が否応なしに歓喜、大げさ抜きに鳥肌物となります。頭から聴き続け、④のインストナンバー辺りでグッと来てますよ。

かつてメディアから見捨てられた普通のサウンド。へヴィメタルの世界に流行り廃りなどない(多少はあるけど、基本的な価値観が変わったら、それはジャンルそのものの存在意義は変わります)と信じて疑わない身としては、溺愛指数100%のバンドとなりますね。

失恋船長 ★★★ (2019-09-26 00:43:21)