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WITH WHIPS AND CHAINS (2016年)
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WITH WHIPS AND CHAINS
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解説 - WITH WHIPS AND CHAINS
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1. 失恋船長 ★★★ (2024-11-20 02:33:44)

オールドスクール臭が充満するオカルトメタル番長。Cirith Ungolなどのシケシケカルトメタルからの影響も強い古典も古典のスタイルを継承する希有な存在なのだが、まぁ胡散臭いですよ。
ヘタウマ感マックスの歌声と、回転するリフワークと酔いどれリズムが醸し出すヘヴィグルーヴ。時にはスラッシュ勢からの影響も垣間見え、このバンドのルーツたる音楽性に懐かしさと同時に共感を覚えますが、なんと言っても危うい演奏と、嘘くさいカルトメタル臭がとにかく、地下メタル感を強めている。それ故に好き嫌いはハッキリと分かれるタイプの音楽なのだが、好きモノにはたまらん中毒性があり、前作からしっかりと成長の跡を見せ求心力を強めているのもポイント高し、とはいってもカルトメタル界隈での話なので、大手レコード会社リリースの作品に慣れ親しんでいる人には敷居は高いでしょう。
またスピードだキャッチーだなどが最重要課題な人には、まったく見向きもされないバンドである。

この邪悪なるNWOBHM仕込みのアメリカンマイナーメタルは、ある意味、一つの系譜でもあるだろう。こういう音を現代に蘇らせ再興するのは不可能に近いのだが、自ら愛するモノを信じ実直に行動する姿は実に清く正しく美しく見える。ヘヴィメタルの暗黒面をフィーチャーした。毒気のあるサウンドはAngel Witchなんか好きな人にも刺さるでしょうね。

この嘘くささがたまらん。ルーズでいなたいパフォーマンスには魔術的な魅力を感じる。やはり自分たちの音を持っているバンドの強みを感じますね。



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