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Burn the Night (失恋船長)


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Burn the Night

輸入盤市場では早くも話題になりつつあるカナディアンスピードメタルバンドの1st。アルバムジャケ&バンド名からもニュアンスが伝わるがRIOT+JPといったスタイルを研磨したスピードメタルの数々はキレ、勢いともに申し分ない加速力を誇っており、その筋のマニアならニヤニヤとしつつも、ノリノリで楽しむ事が出来るでしょう。
こういうスタイルは皆がシェアするアイデアであり、その類型的なものをどれだけ似て非なるものに仕上げるかが重要なのだ。お約束の展開も外せばダサいだけ。それだけにツボを突いてくる展開にグッとくるものがあるでしょう。あまりにも80年代的なスタイルである為に、いささか下火になりつつあるNWOTHM群の一つに括られそうだが、このバンドはもっと自然な形で、このスタイルに落ち着いており、いい意味でのタイムスリップ感が最大の聴きどころ。8曲入りの40分を切るランニングタイムにしたのも大正解、そのおかげでにダレる事無く一気に聴かせているのも好印象。小気味の良い楽曲が威勢よく連射される度に、メタルってこういうのが美味しいんだよなぁと呟きたくなるでしょうね。
リリース元はNo Remorse Recordsですから、気合いに入り方が違いますよ。リアル古典HM/HRの上手さを巧みに取り込んだ一枚。勢いだけではないメタル特有のドラマ性を残しているのも、これまた魅力ですよ。

失恋船長 ★★★ (2019-08-12 19:05:55)