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RIDIN’ HIGH (1977年)
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RIDIN’ HIGH
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解説 - RIDIN’ HIGH
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1. 失恋船長 ★★★ (2019-05-31 13:31:25)

カナダの本格派のロックバンドによる代表作と呼ばれる事の多い3rd。プロデューサーは前作でも辣腕をふるったジャック・ダグラス。カナダのバンドらしい堅実さと爽快なポップセンス、根幹にあるのはハードにドライヴィングするブルースベースのロックサウンドとくれば、70年代ならではのギミックなしの本格派のサウンドを堪能できる一枚として、ロック好き自負する方には愛されるバンドです。
いかんせん、日本では支持されないスタイルの音楽性ですが(評論家筋の評価が常に低い)アメリカの西部や南部、イギリスなどでも知名度を上げ、今作リリース時にはピークを迎えるも、バンドの看板であるシンガーのバズ・シェアーマンが喉に大きな問題を抱えバンド活動を止めざるおえない状況に追い込まれたのが痛かった。ツアーも行えず、売りたい時に売れないジレンマにバンドも苦慮したでしょう。結局シンガーをマイク・レノに交代するも、自作はもう少し時代の流れの沿ったスタイルへと変更を遂げたのだが、セールス的に惨敗。メンバーチェンジの失敗をほのめかされるも、当のマイク・レノは80年代の頭からLoverboyで成功を収めるのは皮肉なものです。

うつろいでいくシーンの中で、上手くいかなかったのは、特徴的な濁声ヴォイスを巧みに使い分け、表現力を豊かにするバズの声を失った事により個性が薄まったのが、最大の要因だったと思います。そんなバス在籍最後の作品は、要所要所を締める堅実なリズムプレイのグルーブの凄み、そして派手さのあるツインギターコンビの見せ方の上手さ、生々しいロックのヴァイブを存分に味わえる仕様となっています。Zep辺りにも通ずるアーティステックな面が英国でも受けた要因でしょう。そういう巧みさも織り込ませたセンスと技術力の上に存在する音と言うのは実に説得力があるものです。



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