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CRIMES OF INSANITY
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解説 - CRIMES OF INSANITY
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Recent 50 Comments



1. 失恋船長 ★★★ (2019-11-06 16:42:21)

遅れてきたNWOBHMと呼ばれる1986年リリースの2nd。鋭角的に切り込まれるリフワーク、ド派手に打ち鳴らされる攻撃的なリズム、元気一発のコーラスワーク、そして過激な演奏に負けない熱を帯びたクールヴォイス、このプレスラッシュと呼べるスピーディーかつメロディのある楽曲は、まさにNWOBHMの流れを明確に受け継いだものだろう。NEAT謹製の不明瞭な音質が、なにもかもをブチ壊している感はあるのだが、その生々しい粗さが聞き様によっては、過激さを倍増していると取れなくもないのがポイントだろう。
レーベルの性質を理解している身としては不満はもはやないのだが、初見の方は相当驚くでしょうね(このバンドに限らずね)前作から比べると、落ち着きを払ったヘヴィネス路線も増え、全てにおいて成長の跡も見受けられる、それだけに今作を残して解散したのは残念で仕方がないのだが、英国の憂いを纏ったパワフルサウンドをお探しの方なら、大いに喜んでいただけるだろう。⑤のSchool's Outはアリスクーパーのカヴァーです。




2. 火薬バカ一代 ★★★ (2020-02-25 00:00:41)

その昔、海外通販で注文をして待つこと数週間。ようやく実物が届いたのでワクワクしながら歌詞カードを開いてみたらゴキブリの卵が挟まっていた。…ってな、慌てて殺虫剤を噴霧した思い出が未だに忘れ難い、TYSONDOGが’85年に発表した2ndアルバム。ちなみにそのCDはその後どうしたかというと…実はまだ我が家にあるのです。(つげ義春風に)
最高とまでは行かなくとも、それでも音の輪郭すら不明瞭だった1st『BEWARE OF THE DOG』(’84年)に比べるとプロダクションの質は格段に向上。また前任のアラン・ハンターより安定した歌唱力を誇る新Vo(復活作でも歌っていたクラッチ・カラザース)や、力強くビートを刻むドラマーの加入に伴い、肉厚感を増したサウンドは全体的に逞しくビルドアップされています。
前作がNWOBHMというジャンル内で括れる作品だったとするならば、今回はパワー・メタルと評せるアグレッションを発散。アップテンポの楽曲が大半を占める本編中にあって、特にアルバムOPを土煙蹴立てて突進する①、これまたドラム連打から幕が上がる本編最速ナンバー⑥、雄々しく勇壮な⑨といった疾走ナンバーの数々からは、スラッシュ/スピード・メタルのエッセンスも感じられたり。それでいて、湿り気と憂いを孕んだ歌メロをなぞるVoや、随所でメロディアスに絡み合うツインG等、ブリティッシュHMならではの魅力もしっかり保持して、勢い任せな作りにしない曲作りの手腕も光る。
個人的な好みだとどうしても前作に軍配が上がってしまうのですが(度し難い)、未聴の方にTYSONDOG入門盤としてお薦めするなら間違いなく本作の方ではないかと。



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