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STRANGER FROM THE PAST (2000年)
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STRANGER FROM THE PAST
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解説 - STRANGER FROM THE PAST
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1. 火薬バカ一代 ★★★ (2019-02-26 23:53:23)

ジーン・シモンズのお眼鏡に適わずHOUSE OF LORDSに参加し損ねて以降は、関わったバンドや作品が悉くパッとしない結果に終わっていたデイヴィッド・グレン・アイズレー(Vo)。そうした彼に対する冴えないイメージを一変させてくれたのが、盟友クレイグ・ゴールディ(G)、チャック・ライト(Ds)、その他多数のゲスト・ミュージシャンを招いて制作、'00年にFRONTIERS RECORDSから発表されたこの1stソロ・アルバムでした。
1人でG、B、KeyからDsまでこなすマルチ・ミュージシャンとして、神秘的な序曲からパワフルに展開していくOPナンバー①②の流れを始め、抒情メロディと熱い盛り上がりに彩られた楽曲をクリエイトする優れた作曲家/プロデューサーとして、そして何より実力派シンガーとして、本作のデイヴィッドは持てる才能をフル稼働。この人のVoは良く言えば個性的で豪快、悪く言うと脂っこくて、ことによっては楽曲の大味感のみを助長する諸刃の剣にもなり得るのですが、流石収録曲を独力で書き上げているだけあって、本作では己の声の個性をしっかり把握し、長所を活かす曲作りを心掛けている印象です。特にクレイグの泣きのGも冴え渡る猛烈な哀愁を発散する劇的な⑤⑥⑨、妻で女優のオリビア・ハッセーに捧げられたお惚気バラード⑪等は、タメを効かせて盛り上がる曲調とクドめな熱唱の威力とが相俟って、息苦しい程のエモーションが迸る仕上がり。こちとら失礼ながら「こんな良い曲書ける人だったんだ?」とビックリですよ。
GIUFFRIA以降、デイヴィッドが関わった作品の中にあって頭一つ抜きん出たクオリティを誇る1枚ではないでしょうか。



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