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ヘヴィメタル/ハードロック
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DESTINY
ATOMIC WINTER
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The Extreme Unction
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Atomic Winter
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コメント・評価
Recent 50 Comments
1.
失恋船長
★★★
(2019-02-01 16:02:07)
ドイツのU.S. Metal Recordsから1988年にリリースされた2nd。音だけ聴けばジャーマン系かとも思うが、彼らはスウェーデンのバンドである。出している音も煌びやかな北欧風とは違う、スラッシーかつ剛毅なパワーメタルサウンドを根幹に、裏でハモンドを鳴らしたり、どこかダークな設えのあるメロディを導入したりと、一筋縄ではいかない楽曲を用意しているのが面白い。そして音楽性もパワフルなメタルではあるが、柔軟さもありコーラスハーモニーの付け方など工夫している。
そして歌い手も喉を潰したような濁声系でスラッシーなパワーメタルを歌っている時のハマり方は中々魅力的であり、このバンドの独自性の拍車を掛けている。やはり北欧風と言うかヨーロピアン調のメロディが切れ込んでくる瞬間などにアメリカ勢にはない、情緒とドイツ勢の武骨な電車道サウンドとは違うアレンジが効いていて、一口で表現するのが難しいサウンドに仕上がっている。
ここでリードギターを担当する元King Diamondのフロイド・コンスタンティンのプレイによる影響が強いのかも知れませんが、癖が強めの歌い手と、妖しげなメロディと操るギターは出てくる瞬間など風変わりだ。
いずれにしろ力瘤の入るサウンドである事に変わりはなく、ダークな欧州テイストが彩りを添える正攻法で勝負を掛けた力作だ。
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2.
火薬バカ一代
★★
(2019-08-02 00:31:05)
かつてはデンマークのGEISHA(ミッキー・ディーとかが在籍していたバンド)のメンバーを擁し、現在もオリジナル・メンバーのベーシストを中心に再結成して活動を継続しているという5人組が、’89年に発表した2ndアルバム。US METAL RECORDSと契約を交わし、アートワークをIRON MAIDENとの仕事で有名なイラストレーター、デレク・リッグスが手掛けていたりと、DESTINYの出世作として知られる1枚であります。
濁声Voが歌うクール…つか無愛想なメロディと、スラッシーなリフを荒々しく刻む一方で流麗にハモってみせもするツインG、テクニカルに編まれた起伏の激しい曲展開をフィーチュアする、ややプログレ・メタル掛かったダークなサウンドが本作の魅力。初めて聴いた際は、何となくスウェーデンのスラッシュ・メタル・バンドAGONYのことを思い出したりしたものの、Voがより明快に歌っており、曲によってはKeyやボーカル・ハーモニーを装飾に用いてドラマ性を演出する等、こちらの方がパワーメタル成分強め。
昔は「もうちょいキャッチーさが欲しい」とか思ったもんでしたが、今となっては重厚なコーラス・ワークが印象に残る③、2本のGがメロディアスに動き回る、本編中最も正統派ヘヴィ・メタリックな疾走ナンバー⑥、冷徹且つ荘厳にアルバムの終焉を謳い上げ、ガイガーカウンターの反応音で不気味な余韻を残し幕を閉じる大作⑨…といった楽曲からも明らかな通り、無闇に愛想を振りまかず、陽の光の届かぬ不毛の荒野を想起させる薄ら寒いこのサウンドこそが、『核の冬』というアルバム・タイトルには相応しいと思うに至った次第。
多少クセは強いものの、ハマれば実に味わい深い作品です。
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