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Pray for Metal

オリジナルは1982年に4曲入りのEPとしてリリースされた作品。そこにデモや幻のライブ音源などをパッケージして2019年にマイナー音源の発掘に精を出すSkol Recordsから全16曲入りのフルボリュームで世に放たれています。

収録曲はこちら
01 - Born in a Hell
02 - Heavy Revolution
03 - In the End of the World
04 - Death Angel
05 - Axewitch (Demo 1982)
06 - Nightmare (Demo 1982)
07 - Beyond the Realms of Death (Judas Priest cover) (Demo 1982)
08 - We Salute this Town (Demo 1986)
09 - Dance to the Music (Last Flight cover) (Demo 1986)
10 - Four Wheel Drive (Bachman Turner Overdrive cover) (Demo 1986)
11 - It's a Lie (Live 1985)
12 - City's on Fire / Shadows through the Night (Live 1985)
13 - Back to Reality (Live 1985)
14 - Four Centuries Ago (Live 1985)
15 - Back in Trouble (Live 1985)
16 - Antisocial (Trust cover)

正直、よほどの好き者にしか需要のないレア音源の数々、貴重なライブにデモのテイクもさることながら本編の復刻が最大の聴き所なのだろうが、個人的にはトラストのカヴァーにも驚くが、ラストフライトという超マニアックなバンドに手を出したセンスに唸りますねぇ。フランスと英国のバンドから薫陶を受けたという事なのでしょうが、NWOBHMムーブメントの奥深さを体感したバンドという事でしょうね。彼らのルーツとなる音源に触れ、そして時代ごとにアップデートした足跡を楽しむのもマニアならではのお楽しみでしょう。
もっさりとした原始的なロックサウンドは、メジャーな音楽性に慣れ親しんでいる人にとっては退屈極まりない屁みたいな音楽でしょうが、このロックに捧げた純粋なメタルスピリットには心動かされるものがあります。売れないだろうが信じるモノに突き進む姿勢に共感しるものがありますよ。

失恋船長 ★★★ (2022-05-15 21:33:10)


Visions of the Past

知る人ぞ知る初期の北欧メタルシーンを支えた老舗バンドによる2枚目のフルアルバム。雑誌の影響もありヨーロッパが元祖北欧メタルみたいに言われるが、あれは嘘ではないが本当ではありません、強いて言えばワールドワイドな成功を収めたであり、音楽性に直結する事はありませんね。キーボード込みのスウィートメロディは、スウェーデンでもソフトケイスされたバンドと認知さていますので、そのあたりは完全に否定しておきます。

スカンジナビア半島のロックバンドが一堂に介するコンピ作などにも顔を連ね、認知度を高めた中でのデビュー、いなたさの残る古典サウンドだった前作から比較するとNWOBHMの風は北欧の地でも吹き荒れており、今作にはその影響の強さを確認出来ます。初期型北欧メタルの雛形と言える作風、ここには冷ややかなメロディはあれど、糖度の高いオーロラサウンドをは一線を画す、剛毅なロックスタイルに軸足を置き、力こぶを作りながら名いっぱい演奏してる。

芋臭さが褒め言葉に値する元祖北欧メタル群。今作の出来映えに目をつけた海外のレコード会社の存在もあり、ローカルヒーロー達はより高いステージへと上り詰めます。
どんなにNWOBHMの風が吹こうともお国柄は音に反映されます。本人達が意図しなくとも溢れ出る北欧マインド、ここで聴ける80年代中期から勃興するメタルサウンドへの接近を図りビルドアップされた北欧サウンドは、自らのアイデンティティが色濃く投影されています。熱気のある古典ロックとクールな北欧メロディ、日頃、大手レコード会社から流通されている作風ばかりを慣れ親しんでいる人には、イチミリも勧められませんが、まだメタルという言葉が曖昧な時代に雨後の筍の如く、世界中から溢れ出た野心に溢れた若き野郎どが奏でるピュアサウンドに心が焦がれますねぇ。

失恋船長 ★★★ (2022-05-14 20:16:39)


The Lords of Flies
古くは70年代の終わりから活躍するスウェーデンの老舗バンド。所謂NWOBHMに触発された古典的スタイルである。その為、後年多くの人がイメージする北欧スタイルとはかけ離れたシンプルなサウンドだけに、よほど気合いの入ったマニアでもない限り、眠たくなるようなシンプルなサウンドと映るだろう。スピードを競ったり、重心低く襲いかかるようなへヴィネスさはない。
しかし、当時としては十分、迫力のあるサウンドであり、基本中の基本のようなシンプルなハードサウンドを奏でている。それだけにリフワーク一つとっても皆がシェアするアイデアであり、当時としても垢抜けたサウンドではないのだが、今となっては、この古臭さが鼻腔を擽るマイナー臭を放ち、マニア心を刺激するから不思議だ。
ウィリアム・ゴールディングの名著をタイトルに持ってきた記念すべきデビュー作。バンド名も魔術的だから、いろいろ期待するだろうが、いなたい歌い手に萎えなければ、80年代初期のサウンドとして十分に楽しめる一品。リリースは1983年、NWOBHMマニアなら見逃せない愛着のある音ですよ。

失恋船長 ★★ (2019-01-26 13:33:09)