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HUMAN SACRIFICE (1989年)
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HUMAN SACRIFICE
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解説 - HUMAN SACRIFICE
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1. 失恋船長 ★★★ (2021-04-01 19:13:38)

クリスチャンメタル界からついにスラッシュが登場するとは夢にも思いませんよね。恐るべしスラッシュムーブメントなのかクリスチャンの節操のなさなのかは分かりませんが、このバンドが出している音の暴力的なエッセンスには驚きます。
DARK ANGEL的な背徳感やSLAYERのようなアンチクライスト的な匂いまで嗅ぎ取れるのに、これが、キリスト万歳を唄っているのかと驚きますが、英語は分かりませんので不思議な気持ちです。
ギャングコーラスも飛ぶ出す①のようなお約束もあるが、ブルースメタルな③もあったりと、以外と懐が深い。そして④ではスローな出だしで驚かせ、その後、吐き捨てタイプの歌声が映える絨毯爆撃スラッシュが展開。ゴン太なヘヴィグルーブが怒涛の進撃を繰り広げるバイオレント極まりないスラッシュサウンドの凄み、それでいながらも、スラッシュ以外からの影響が出ているパートも攻守交代のように効果的に出てくる演出のおかげで、スラッシュ特有のスリルを生み出し、凡百のスラッシュバンドからの脱却を目指している。
こんなもん○○だよと、お叱りを受けそうな面もあるのだろうが、殺傷力の高いリフとリズムが混然一体となり迫りくる厳つさに、恐れ慄きますね。
こういう無慈悲さと有機的な絡みを見せながらも、濁声の吐き捨てヴォーカルが絡むことで、独自のクールさとバイオレントな空気を生み出していることも見逃せません。
仕掛けも多いし、アメリカのバンドと言うよりもドイツのスラッシュ系に近い音を出しているのも印象的だし、このバンドの立ち位置を示していますね。それにしても、クリスチャンスラッシュて何を唄っているの?
音だけ聴けば乱暴ですよぉ。



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